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悩んだ末に、朝日Nvestグローバルバリュー株オープンを解約することにしました

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今回は久しぶりに運用に関してです。以前に「おすすめファンドを掲載。私が実際に買っている投資信託を一挙ご紹介!」という記事で、私が実際に投資しているファンドを全て公開させていただきました。

 

その中で、8.6%の資産を振り分けていたのが、「朝日Nvestグローバルバリュー株オープン 」というファンドです。

 

こちらはアクティブファンドの中では非常に優秀と言われ、いわゆる割安株を購入して運用していくというバリュー株投資のファンドになります。「朝日Nvest グローバル バリュー株オープン(愛称:Avest-E(エーベスト・イー))」に、以下の運用方法が紹介されています。

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優良ファンドだと思うのですが、今回は以下の理由から、徐々に解約をすることにしました。

 

 

パフォーマンスの低下

まずはパフォーマンスの低下が1つ目の理由です。「2018年3月末時点での運用レポート」を見ると、パフォーマンスが紹介されています。

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設定来で見ると+439%と驚異的なパフォーマンスを見せている一方で、6か月前ほどからは参考指数であるのMSCI All Country World Index ex Japan(ドルベース)を下回っています。

 

あまり短期的なパフォーマンスは見ないので、正直このくらいであれば私は気にしません。ただ、ここのファンドを購入していた主な理由がリターンの底上げなので、少し自分の考えとずれてきました。

 

おそらくこういったバリュー株投資は、リーマンショックのような大幅な調整が入り、株式市場が戻るときに強さを発揮すると思われます。現在のように株価が高止まりしている状況では、もしかしたらこういったファンドは運用が難しいのかもしれません。そこも理解をしたうえで、現時点では自分の望むリターンを享受できないのではという結論に達しました。しかし、どちらかというと下で述べている理由の方が大きくあります。

 

高いコスト

当ファンドのコストが少し高めというのが理由の2つ目です。先ほど通常であれば、多少のリターンの低下は気にしないと述べました。それが成り立つ理由としては、コストが低いケースです。

 

ただこちらは「信託報酬が純資産総額に対して 1.944%」、「信託財産留保額が申込受付日の翌営業日の基準価額に0.3%を乗じた額」となります。

 

インデックスファンドであれば信託報酬が0.3%を切る時代になり、また人気のアクティブファンドであるひふみプラスでは「信託報酬が、純資産総額に対して 最大1.0584%以内」であり「信託財産留保額がなし」ということを考えると、少し高めの印象を受けてしまいます。

 

高コストはリターンを自動的に押し下げてしまいますので、コストの高いファンドであれば、必然的に高いリターンを期待してしまいます。

 

投資先に対する意義

朝日Nvestグローバルバリュー株オープン」は一般的に、割安な投資先を見つけ適正価格になったら売却をするという戦略をとっています。もちろん内部的なところは分かりませんが、外から見る限りではリターンを追求したファンドのように見えます。

 

少し話が分かりにくくなってしまったかもしれませんが、逆の例として「結い2101」を考えてみたいと思います。「結い2101」は鎌倉投信さんが運用しているファンドで、社会的意義のある投資先を選定し、そこに投資を行っています。

 

それは「投資信託「結い2101」のご案内 」のページにある言葉からも分かります。

だからこそ、私たちは身近にある“結い”の言葉の価値を見つめ直し、 人が善く生きるための大切な想いとして、後世に伝えていきたいのです。

『結い 2101』は、これからの社会にほんとうに必要とされる会社、
皆さまがファンとなって応援したくなるようないい会社に投資する投資信託です。

投資信託には、皆でお金を持ち寄り合うことで、一人では買えないような会社や、 信頼し共感できる運用者が厳選する会社の株式を保有できるという良さがあります

 

ファンドに対する思いがリターンの追及の他にもあるのであれば、多少のパフォーマンスの下振れはあまり気にはしません。しかし、このあたりのコミュニケーションとして、リターン以外にも何かがあれば問題はないのですが、「朝日Nvestグローバルバリュー株オープン」はリターンの底上げという明確な目的で購入をしていたため、私の方針とずれてしまいました。

 

次の投資先はどうする?

この私のポートフォリオで8.6%を占めていた「朝日Nvestグローバルバリュー株オープン」は徐々に利益を確定し減らしていく予定です。「【必見】資産運用の損益計算とリスク管理が重要な理由とは?」でお話したように、単純にここのファンドを解約してしまうと、自分の想定しているリスク量と大きくずれてしまいます。キャッシュ(現金)にして他に移すにしても、自身のポートフォリオにあまり大きな影響が出ないように行わないといけません。

 

また別の候補として、「GCI エンダウメントファンド(成長型)」を考えています。ヘッジファンドも活用しているバランス型になるのですが、かなり期待をしています。実際私の知人も、今のところはこれで安定的なリターンを得られているようです。

 

こちらのファンドに関しては「エンダウメント投資戦略」という書籍も出ていますので、ご興味のある方は一度見てみると良いかと思います。

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(追記)

今月からGCI エンダウメントに投資をすることに決めました。

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▼以下は関連記事です。

気合をいれて書いたので少し長くなりましたが、私が実際にポートフォリオを作るときに考えていることになります。自分専用のファンドである「自分ファンド」を作るうえで考えてみたいことをまとめました。

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資産運用を行う上で、我々の大事なお金を振り分けてはいけないファンドの特徴をまとめました。今回の解約という結論に至るまでの、考え方のプロセスとして、補足になるかと思います。

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投資家(投機家)として有名なソロス氏の半生を描いた動画がyoutubeにありました。投機家というイメージが強いですが、実際はかなり綿密に考えたシナリオ(相場観)を持って、取引を行っています。より深く知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

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高利回りを実現。プライベートバンカーによる資産運用法。

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今回は久しぶりに、最近読んだ本の感想を紹介したいと思います。書籍のタイトルは「プライベートバンカー 驚異の資産運用砲」というものです。

 

内容をざっくりまとめると、プライベートバンカーとしてキャリアを構築してきた著者が、富裕層が実際にどのような資産運用を行っているのかということを紹介しています。なかなか外からでは分かりにくい世界ですので、本書はそういったベールに包まれた世界を覗くという意味で、読み物としても非常に面白かったです。

 

 

なぜこの本を手に取ったか

先にも述べたように、本書の序盤ではプライベートバンカーとはどういったサービスを提供しているのかということが紹介されています。そして、そんなプライベートバンカーとして経験を積まれてきた著者が紹介する運用方法の解説があります。

 

結論から言うと、私のような凡人では実践するのが不可能です。そもそもプライベートバンカーとは、一般的に億単位の金融資産を持っている顧客を対象にビジネスを展開します。そのため、私のような一般人は顧客対象になりえないのです。

 

とは言え、具体的にどういった考えを著者がお持ちなのか、プライベートバンカーとしての世界を覗いてみたいと思い、本書を手に取りました。

 

Amazon様の本書の紹介ページに以下のような記述があります。こういった内容にご興味のある方は、実践できるできないにかかわらず、手に取ってみると面白いと思います。

元手5000万円で毎年500万円のリターンをしっかり生み出していく必殺技! シンガポールやスイスで活躍する、本物・凄腕のプライベートバンカーが初めて明かす驚異の資産運用法

 

なぜ、日本の金持ちは、こぞってシンガポールで暮らすのか?
なぜ、日本の金持ちは海外で資産運用したがるのか?
なぜ、日本の金融機関では資産運用がしづらいのか?

 

こんな疑問をもったことはないでしょうか?

 

答えは簡単です。
シンガポールのような海外では、日本よりもはるかに巨額のリターンが得られる資産運用が可能だからです。だから日本の金持ちはシンガポールで暮らしたがるし、海外で資産運用をしがたるし、日本の金融機関に資産を預けたがらないのです。

 

本書で特に面白かったのは以下の点です。

 

感想

元手5000万円で毎年500万円のリターンをしっかり生み出していく方法

本書の紹介ページにあり、この方法の答えが説明されています。簡単に言うと、「オフショアの法人を設立し、海外の生命保険に加入し、レバレッジを効かせて資産を増やす」ということになります。

 

詳細な説明は本書を読んでのお楽しみとしたいですが、これが可能になるのは、海外では金融資産を元手に借り入れを行い(レバレッジを効かせ)、資産運用を行うことができるから、という所になります。日本では、ファンドや生命保険に担保価値を認めないため、こういったスキームができないということです。日本が更なる金融大国になるには、こうしたところをいかにグローバル基準まで持っていけるかという所がキーになってきそうです。

 

DCDを活用して外貨でも運用

DCDという仕組み預金のスキームがあります。DCDとはDual Currency Depositの略で、デリバティブを内包した仕組み預金の一種となります。具体的には、ある為替レートよりも円安であれば、高い利回りで円でお金を受け取る。もし円高になっていれば、外貨(例えば米ドル)でお金を受け取るというものです(オプションのショートのような経済効果があるため、円安になっていると高い利回りになります)。

 

楽天銀行様の「楽天デュアル定期預金とは|円預金|楽天銀行」にございますイメージ図が分かりやすいかと思います。

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(出典:上記楽天銀行様HPより)

 

これは円高になっていると外貨でお金を受け取ることになるのですが、それを円貨で考えると円高になっている分、資産が目減りしてしまうというデメリットがあります。

 

しかし本書では、外貨でお金を受け取っても、円貨で金融資産を考えるのではなく、外貨で運用してしまえば、これはデメリットにはならないと述べています。またこのDCDに関しても、レバレッジをかけることで、更に効率的に資産を増やすことができると論じています。あくまでも富裕層が海外のプライベートバンクを利用できる場合に限られてはきますが。。

 

非富裕層が行うべき運用法

本書170ページより、非富裕層が行う資産運用法が述べられています。この辺から、内容が身近になってきました(^^)

 

主に以下の2つの優位性を述べています。

  • ドルコスト平均法
  • 税制メリット(つみたてNISAやiDeco)

これは当ブログでも何度か紹介し、我々にとって非常に身近な内容だと思います。

 

本書のページでは前後してしまいますが、著者がおすすめする投資対象は、米国のハイイールド債に分散投資しているファンドだと述べています。投資はドル建てで行い、資産はドルで持つことの重要性を主張しています。

 

特にハイイールド債に分散投資しているファンドであれば、高い利回りを享受しつつ、分散投資をしているので、リスクも低いことがメリットだと紹介されています。またハイイールド債は、米国の金利上昇局面でも安定したパフォーマンスを出しているようです。

 

たしかにドル建てで運用し、ドルで資産を持つのであれば素晴らしいのですが、我々の多くは依然として円貨で資産を考えないといけない人が多いので、どこまでこのメリットを享受できるかはそれぞれ考えていかないといけなさそうです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。プライベートバンキングという世界は、富裕層向けであるため、謎に包まれた部分も多いですが、本書はそんな世界の一部を見せてくれています。

 

ここで紹介されている資産運用法は、富裕層向けのものが多く、なかなか実践するのは難しいかもしれません。しかしながら本書の最後では、普通の人がどのようにして資産運用をしていけば良いかという点が紹介されています。また今回の記事ではあまり紹介ができませんでしたが、なぜ日本の金融機関が日本国債にお金を投じているのかという所が紹介されており、一つの見方としてとても興味深かったです。

 

富裕層向けのプライベートバンカーに興味のある方はぜひ手に取ってみてください。

 

もし資産運用にご興味がありましたら、ぜひ読んでいただきたい本のリストを作成しました。ぜひご覧ください。

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外資系の金融機関に勤めている当ブログ管理人の私が、実際に買っているファンド、そしてアロケーションを紹介しています。投資は自己責任でお願いしたいですが、もしご興味があればこちらもどうぞ。

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いまや投資信託は楽天ポイントでも購入できます。実際のお金ではなく、お買い物に付いてきたポイントで賢く投資されたい方はこちらもご覧ください。

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ヘッジファンドの帝王 ジョージソロスの半生を見て投資法について考えさせられた

f:id:finance_blog:20180317165826j:plainジョージソロスと言えば、数々の伝説を残してきたヘッジファンドのまさに帝王です。特に有名なものとしては、イングランド銀行を負かしたとまで言われるポンド売りを浴びせたことだと思います。

 

そんなソロスの半生を描いた番組が当記事の最後に紹介したものになります。とても面白かったので、その動画を紹介しつつ、ソロス氏について簡単に振り返ってみたいともいます。

 

 

ソロス氏の特徴・有名なエピソード 

ソロス氏の特徴として

  • 逆張りをメインに行う
  • 市場の不完全性を狙う
  • 市場を支配しているのは人間の群集心理
  • 市場の変化の匂いをかぎ取り集中投資を行う

 

ソロスというとポンド売りがあまりにも有名すぎますが、その前のプラザ合意の時点で、大胆な円買いを行っていたというのも、彼の天才的なエピソードだと思います。

 

またソロスというと、「ソロスチャート」と呼ばれるものがあります。ソロスチャートは日米のマネタリーベースの比率とドル円の関係性を表そうとしたものです。つまり市中の資金量が多い国の通貨の方が弱くなるという考え方に基づくものです。こういったチャートからも、彼がマクロな見方で世界の金融市場を見ていたことが分かります。

zuuonline.com

ソロスチャートの詳細は、こちらの「円高の正体」の第4章が詳しく解説されています。こちらはドイツ証券会社経済調査部シニアエコノミスト(執筆当時)の足立氏による為替市場を、分かりやすく解説した非常に読みやすい本です。

 

ソロスのファンド、クォンタムファンドとは

彼のファンド「クンタムファンド」に関しては、「「イングランド銀行をつぶした男」の異名を持つ投資家・ジョージ・ソロスの伝説 | FX比較マネー」にこのように紹介がされています。

またヘッジファンドという概念さえなかった1969年、後に世界三大投資家の1人となるジム・ロジャーズ氏とともにクォンタム・ファンドを設立。10年以上にも渡って安定した運用実績を実現します。

そして迎えた1992年、イギリス政府の市場介入を利用した大胆な為替取引でおよそ15億ドルもの利益を獲得。この出来事により、ソロス氏は「イングランド銀行をつぶした男」と呼ばれるようになりました。

その後クォンタム・ファンドは名実ともに世界トップクラスのヘッジファンドに上り詰めます。ソロス氏の個人資産は2015年時点で270億ドルを超えており、世界で24番目の富豪にランクインしています。

 

うーん、すごいですね。ジョージ・ソロス氏とジム・ロジャース氏のコンビというのは、今考えると本当にすごいですね。

 

少し古い動画のようですが、このドキュメンタリーを見て、投資というものを再度考えるいいきっかけになりました。とても面白いので、この週末にぜひ一度見てみてください!

 


100人の 20世紀  ジョージ・ソロス 1/2


100人の 20世紀  ジョージ・ソロス 2/2

▼以下は関連記事です。

FX(外国為替)の世界に興味を持たれたらまず読んでおきたい5冊を紹介しています。

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外資系金融機関の日本での業績がこちらでご覧いただけます。

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【TOEIC970点取得できた】英単語の簡単な覚え方。英語は語源を使って、まとめて一気に覚えよう!

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今回は英語を学ぶ上で重要になってくる英単語に関してです。

 

みなさんは英単語を覚えるのは得意ですか?学生時代に英単語のテストなんかがあったりして、丸暗記に苦労したという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。今回はそんな嫌な思い出のある英単語を簡単に覚えてしまう方法を紹介したいと思います!

 

 

英単語は語源で覚える

英単語は語源で覚えてしまうのが一番簡単です。語源は英語でetymologyと言われ、その言葉がどうやって出来上がったかを考えていく学問です。もちろん学問として学ぶ必要はなく、似たような英単語をまとめて覚えてしまおうというのが今回の趣旨です。

 

語源を使った英単語の覚え方の例

例えば、Propelという単語を例に取ってみたいと思います意味は推進させるといった意味で、日本語のプロペラをイメージしてもらえると理解がしやすいかと思います。英語で説明すると、move forward(前に進む)となります。

ではpropelという単語を分解していきたいと思います。

pro = 前に
pel = driveと似たようなイメージで、進む、押す、推す

となります。そうすると、propelが推進させるという意味(英語のmove forwardの意味)であることがイメージできるかと思います。

 

英語を英語のまま理解する

語源を使って覚えると、日本語の訳というよりは、まず英語でのイメージがつきやすくなります。上の例のように、proが「前に」、pelが「drive / 進む」であることから、「前に進むことなんだな(move forward)」という単語の意味が、最初に伝わってくるかと思います。

 

その上で、それを日本語で何て言うのかなと考え、Propelは「推進する、進ませる」という日本語が当てはまるかなという考え方になります。このように語源を使って英単語に触れると、日本語を介する必要性がぐっと減ります。それこそが正に英語を上達させるうえで必要なことなのです。

 

似たような英単語はまとめて一気に覚える

では続いて、似たような英単語をまとめて一気に覚える方法をお伝えしたいと思います。propelと似たような単語だと以下のようなものがあります。

  • appeal
  • compel
  • expel
  • impel
  • repel

ではこれらの単語を見ていきましょう。

appeal

ap = ~にという意味で、英語のToに近いイメージ

pel = drive(推す)

誰かに働きかけること、訴えかける、呼びかける、アピールすること

 

compel

com = 完全にという意味。英語のcompleteのイメージ

pel = drive(推す)

完全に押し切って、強制をしてしまうこと

 

expel

ex = 外に

pel = drive(押す)

外に追いやること。追放すること。

 

impel

im = ~にという意味。英語では上のTo(目的地)というよりはon(対象物)をイメージ

pel = drive (押す)

接触して強く推すこと、駆り立てること

 

repel

re = 逆に

pel = drive (押す)

こちらに来たものを逆方向に押し返すこと、追い払う、撃退する、不快感を与える

 

語源で覚えると英語を英語のまま一気に覚えられる

ここまででお分かりいただけますように、英語を語源で覚えることによって、英語を英語のまま、そして芋づる式に一気に覚えられるメリットがあります!

 

今までのように、「この英単語の意味は日本語では〇〇」といった丸暗記の学習法から、「この英単語はこういった意味だから、それを日本語で言うとしたら〇〇かな」という発想法になります。こうすると英語を日本語訳する時に、訳がスムーズ・綺麗になります。

 

また英語を英語のまま理解するといったことにご興味をお持ちいただけたようでしたら、過去記事の「これで英語が聞き取れる!Amazonプライムで楽しく簡単にリスニング力をつける方法。」もご参照ください。こちらは英語のリスニングに焦点をあて、英語を聞き取り、英語のまま理解する方法論をまとめています。高い英会話学校に行かなくても、Amazonプライムという格安のサービスで英語を身につけることができます。ぜひこちらもお試しください。

 

語源を勉強する上で参考になるサイト

昔は語源を勉強するためには、いろいろ書籍で勉強しないといけなかったのですが、今はいろいろ分かりやすいサイトができあがっています。以下の2つのサイトはあくまでも例になりますが、これらを参考に、より理解を深めていただけますと幸いです。

www.rarejob.com

gogengo.me

【投資信託、積立投資で賢く資産運用】必ず読みたい、おすすめ書籍11選

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今回は投資信託を賢く使って資産運用をしていく上で、ぜひ読んでおきたい本をまとめました。投資初心者の方から、ある程度経験がある方にとっても、何かしら気づかされる内容の書籍を集めさせていただきました。もしまだ手に取られたことのない本がございましたら、ぜひ1度内容を見てみてください。

 

(デリバティブ、FX、株式投資編はこちらから)

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全面改訂 ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド

こちらの本は私が投資信託をコツコツ積み立てて行くと言う投資法を知る、また始めるきっかけになった本です。具体的なファンド名が書かれているのも初心者にとっては嬉しいです。ただこちらの本が出たのが、少し前にはなりますので、おすすめファンドを選ぶ際には最新の情報をチェックされた方が良いかとは思います。本書の内容は、積立投資に関してはかなり網羅されているので、おすすめです。

 

なお本書の概要は、著者の山崎氏が楽天証券のHPで解説をしています。

media.rakuten-sec.net

 

お金は寝かせて増やしなさい

こちらは「全面改訂 ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド」でも出てきた水瀬氏の初めての単著となります。発売されたのが約3か月前と内容としても、ほぼ最新の情報がカバーされていると考えていいと思います。現在書店に並ぶ多くの本は、インデックス投資を行っていく上での「良い所」が注目されがちですが、実際に運用していく上でのリスクの考え方や、水瀬氏がリーマンショックといったマーケットの危機の時に何を考えていらっしゃったかは一読の価値があります。また本書では、積み立てたお金をどう使っていくかという出口戦略への言及があるところも、他の書籍とは一線を画しています。積立投資を行っていく上ではバイブルとなること間違いなしです。


(詳細なレビューはこちらから)

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ウォール街のランダム・ウォーカー

こちらは具体的な投資信託での積立の方法論を書いた本ではありませんが、インデックス投資家必見の本なので、掲載しておきます。本書ではなぜインデックス投資を行うのが良いのかという根本的なところが書かれています。インデックス投資の優位性ということが紹介された本で、長くインデックス投資家の間で読まれています。インデックス投資を始める前に、一度読まれてみると良いかと思います。名著です。

 

敗者のゲーム

本書は上の「ウォール街のランダムウォーカー」と並んで読まれているインデックス投資家にとってのバイブルと言われる本です。結局のところ、インデックスファンドに投資しているのが、結果的には一番賢明な判断であるということが示されています。昨今の株高で、個別株での短期売買の誘惑に駆られるケースも多いかとは思いますが、この本は原点へと立ち返らせてくれます。なお、「特集 『敗者のゲーム』著者チャールズ・エリス氏インタビュー、「誰もが勝者になれる投資とは?」」では、著者のエリス氏のインタビューを読むことができます。

 

忙しいビジネスマンでも続けられる 毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術

こちらも長く読まれている良書です。積立投資を始める上での考え方や、注意点などが書かれています。内容としては基礎的なことになりますので、投資が全くの初めてという方はぜひお勧めです。ある程度経験のある方であれば、少し物足りなく感じてしまうかもしれません。

 

難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!

こちらも基本的な内容になるかとは思いますが、「お金の増やし方」という点に焦点が当てられています。特に銀行預金から投資への移行を考えている方にはぜひ読んでいただきたいと思います。お金のことを気軽に勉強できる良書です。金融リテラシーを高めたい方はぜひ!

 

臆病な人でもうまくいく投資法 お金の悩みから解放された11人の投信投資家の話

こちらは、ふつうのビジネスパーソンがどのようにして自身の資産を運用しているかという例が紹介されています。私が本書を気に入っている理由としては、内容が非常に具体的であるという点です、特に、インデックス投資だけではなくアクティブ投資にも言及があるところが好感が持てます。たしかに、インデックス投資という所をベースに運用を行っていくのが最初は正しいと思います。しかし、リターンの底上げを行うためには、アクティブファンドの存在も捨てきれません。アクティブファンドはコストが高いという面(リターンを押し下げるという面)もあるため、最初は正しいものを選ぶのが難しいです。本書で書かれているアクティブファンドは、どれも現時点では優れたファンドだと思いますので、アクティブファンドを入れようと考え始めた投資家の方はまずこの本を参考にされるのが良いかと思います。

 

(本書の過去レビューはこちらから)

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新しい! お金の増やし方の教科書 銀行も証券会社もFPも教えてくれない

こちらは先月出たばかりの書籍です。NISAやiDecoといった制度の紹介もされており、単純に投資信託を使ってお金を増やすということだけではなく、制度もうまく活用してどうお金を増やすかという所が紹介されています。情報も新しく今の情報を知りたい方にはお勧めです。また本書はおすすめのアクティブファンドも紹介しています。アクティブファンド、インデックスファンドにかかわらず、正しく良い投資信託を適正なコストで購入するというスタンスは、全投資家がぜひ考えておきたいポイントの1つだと言えます。

 

211年の歴史が生んだ ピクテ式投資セオリー

本書はピクテ投信投資顧問株式会社 代表取締役社長である萩野氏による書籍になります。したがいまして、ピクテという運用会社の投資商品が紹介されている部分があります。しかしながら、本書をおすすめする理由はそこではなく、あくまでも投資に対する考え方が、我々個人投資家としても非常に参考になるからです。特にインフレから同資産を守っていくか、その一環として「お金のタマゴ」という考え方をどう活用していくか、我々のポートフォリオを構築していく上で非常に参考になります。

 

(「お金のタマゴ」の話やより詳細なレビューはこちらからどうぞ)

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2019年4月に改訂版として「改訂版 210余年の歴史が生んだ ピクテ式投資セオリー」が発売されました。こちらもぜひご覧ください。

 

エンダウメント投資戦略

こちらは株式会社GCIアセット・マネジメントファウンダー・代表取締役CEOの山内氏による書籍となります。上のピクテの本と同様に、自社のファンドの話が出てきますが、それを差し引いても運用を行っていく上で重要な考えがいくつも紹介されています(中級以上の投資かであれば、必読の本と強くおすすめしたいほどです)。海外の有名大学などは寄付金をうまく活用し、資産を増やしていっています。その中で従来の株式と債券という区分けではなく、その他にREITやヘッジファンドといったオルタナティブ投資を積極的に活用することで資産拡大を行ってきました。こういった投資の哲学や、自己資金を長期で運用するといった投資論は、個人投資家がぜひ参考にしたい部分になります(機関投資家は、あくまでも人のお金を運用しています)。

 

こちらも過去にレビューを書いています。併せてご参照ください。

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これからの投資の思考法

こちらはウェルスナビCEOの柴山和久氏による書籍です。最初は自社の広告本かと思ってしまいましたが、実際は正当な資産運用本です。具体的なポートフォリオの作り方、資産運用をどのように行っていくべきか、フィンテックの今後といった幅広いトピックがカバーされています。ポートフォリオの作成にかかる6ステップや、人間の脳は資産運用に向いてないといった部分はとても興味深かったです。

 

詳細なレビューはこちらにもまとめてあります。

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▼以下は関連記事です。

私が実際に持っているファンドのリストです。私は資産運用の時に「インデックス投資をベースに、アクティブファンドでリターンの底上げ」を考えております。それは、今回紹介した書籍を手に取っていただけるとお分かりいただけるかと思います。実際にどういったファンドを持っているかはこちらをご覧ください。

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投資信託には基準価額と呼ばれるものがあります。これを株価と混同して使ってしまっている方がいらっしゃるようです。株価には割高・割安という概念がありますが、基準価額にその考えは適用できるか、まとめました。

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【必見】資産運用の損益計算とリスク管理が重要な理由とは?

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皆さまが資産運用を行う理由は様々だと思いますが、多かれ少なかれ考えていることは、いかに収益を増やすかということだと思います。ポートフォリオの資産価値は、お使いの証券会社ホームページや、マネーフォワードといった家計簿アプリでも見ることができます。

 

しかし、ここで一度ポートフォリオのPnL(P/Lという言い方をしたりもしますが、損益という意味です)をどのように考えているか、ということをデリバティブを扱う仕事する者としての観点から考えてみたいと思います

 

 

トレーダーが気にするPnLとは?

PnLとは、自身のポートフォリオの価値(時価)の変化を表します。一般的には、前日と当日で、いくらポートフォリオの価値が変化したかということが、PnLあるいはP/Lとなります。

 

例えば昨日のあなたのポートフォリオの価値が、100万円だとします。本日マーケットが終わり、ポートフォリオの価値を見たら、105万円となっていたとします。そうすると、トレーダーの今日のPnLは+5万円と考えます。

 

もちろん年初来、月初来といった期間でのポートフォリオの価値の変化というものも見ます。基本的にはそのある基準点の所から、今までにどのくらい資産が増えたのかということが関心事になりますので、そこは誰もが気にします。しかしPnLといった場合、通常は前日との変化になります。

 

以下は「Yahoo!ファイナンス」様のポートフォリオ機能を使って作成した仮想ポートフォリオになります。ここで言う「前日差」という箇所が、いわゆるPnLと呼ばれる部分になります。ここの損益は、実際に投入したコストに対する含み益、含み損になります。本当はここが一番皆さんが気にする部分であるかと思います。

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少し細かくPnLの計算方法を考えてみる

PnLの計算方法を少し細かく見てみましょう。特にデリバティブの世界では、損益を計算する際、どこからこの損益が来ているのかということを細かく見ていきます。英語では、PnL explainedとも呼ばれ、非常に細かく分析がされます。

 

英語のページになりますが、「PnL Explained Professionals Home Page」をご覧いただきますと、ここでも以下のような説明がされています。

PnL is usually defined as value today minus value from prior day

(筆者訳:PnLとは通常、本日の価値から前日の価値を引いたものとされる)

 

オプションやスワップといったデリバティブの世界では、PnLの計算やそのPnLの要因というのは複雑になるのですが、そこでのエッセンスを抽出し、我々の資産運用に置き換えると以下のようになります。

日中でのトレード損益+(本日のポートフォリオの価値ー前日のポートフォリオの価値)

 

ここで日中でのトレード損益は、「ポジションの決済金額ーポジションの構築金額」と定義します。

 

「ポジションの決済金額ーポジションの構築金額」というややこしい表現をしましたが、シンプルに言えば、ロングポジションであれば、「売った金額ー買った金額」、ショートポジションであれば「買った金額ー売った金額」となります。つまり日計りの取引でどれだけ損益があったかといことになります。

 

トレーダーのリスク管理=我々のリバランス

今度は少しだけトレーダーの仕事の一部であるリスク管理という部分を見てみたいと思います。トレーダーはリスクというものを、注意深くモニターをしています。金利のトレーダーであれば、カーブに対する感応度を気にします。

 

(詳細は以下のページをご覧ください)

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では我々個人投資家は、どこにそのリスク管理のポイントを置けばいいのでしょうか。それは自身が前もって決めているアロケーション(資産分配)になります。

 

分かりやすく株式と債券の比率を50%ずつにしていたとします。100万円を投資しているのであれば、50万円ずつとなります(相関は逆相関とします)。これがある時、株式資産が80万円、債券資産が20万円になっていたとします。

 

こんな時に株式市場の暴落があった場合、あなたのポートフォリオへの影響(資産価値の変化)は想定以上に大きいものになってしまいます。

 

逆に株式と債券への資産分配が、最初の想定通り半分ずつになっていれば、そこまでインパクトは大きくないはずです(そして、そのインパクトは最初に想定されるリスク量から、自身で考えていらっしゃるはずです)

 

 当ブログでは過去数回にわたってリバランスの必要性を訴えてきました。その理由は、先ほどのPnLの計算式にあった「本日のポートフォリオの価値ー前日のポートフォリオの価値」の所の変動を必要以上に大きくしすぎないためです。

 

ポートフォリオは本来変動を減らすために組む

ポートフォリオを構築する時に考えることとして、本来は変動を少なくするということがあるはずです。金融機関のトレーダーは、PnLのスイング(変動)が大きいと、ほぼ確実に上司やリスク部門から説明を求められます。単純に儲かればいいというわけではないのです。

 

大きく儲けるということは大きく損をするを可能性もあることを意味します。金融機関の歴史を見ると、あるトレーダーが会社に大きな損失を出して経営を圧迫したというニュースを見つけることができると思います。

 

そのくらい損をしないということは、金融機関の運営にとっては非常に重要なことと言えます。したがって、リスクを抑えたポートフォリオの構築、更にはリスク管理ということが重要になってきます。

 

買値・売値には、こだわりすぎない?

ここまでの話で、リスクの管理という話をしてきましたが、運用で儲けるという話はしてきませんでした。なぜならば、そこは考えても無駄な部分でもあり、長期分散投資家としては、そこまで重きを置く部分ではないはずだからです。

 

もう少しこの部分を考えてみたいと思います。皆さん、安く買って高く売りたいということを考えています。そこでは買値・売値が重要になってくるはずです。でもここではそこまで気にしません。

 

その理由は、期待値がプラスのものを運用しているからです。期待値がプラスのものをリスクを抑えて運用すれば、(ほぼ必ず)プラスになるはずと言えます。したがってここではいくらで買った(いくらで売った)という話は、あまり意味がありません。

 

それよりも自身の想定するリスク量内にポートフォリオが収まっていることの方が重要になります。そうすることで、「結果的に」我々の資産が増えることにつながります。それが投機ではなく投資という話にもつながってきます。

 

まとめ

今回はポートフォリオの損益の計算からリスク管理についてまとめさせていただきました。もちろん買値・売値を意識した短期的な売買というのも投資法としては一つあると思います。

 

しかし、ここでは長期的な「運用」を考えていきたいと思います。そのためには買値・売値といったところに重きを置くのではなく、リスク管理といったところを重視していくべきだと思います。運用をする上での一つの考え方として、見ていただければ幸いです。

 

▼以下は関連記事です。

リバランスの重要性と、その方法をご覧になりたい方はこちらをどうぞ。

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「投資」と「投機」は何が違うのか。その答えはこちらから。

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マーケットが乱高下。我々、個人投資家が取るべき運用方法とは?

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2月2日の雇用統計以降、米国金利が上昇し、株式市場が大きく値を下げる場面が見られました。「<株価>週明けも不安定か NYは指標発表など控え (毎日新聞)」にありますが、「ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は、今月に入り下げ幅が2000ドル近くに達した」とのことです。

 

特に今回の下げでは、ある程度順調に資産を増やしてきた方でも、含み益が減る、あるいは含み損になるといったことが起きているのではないでしょうか。今回はこのようなボラティリティの高く不透明な相場で、我々個人投資家が取るべき行動を考えてみたいと思います。

 

 

まだ慌てない

まず、まだ慌てないということが大事です。今週のニュースを見ていると非常にショッキングなキーワードが、紙面を騒がせました。それが「過去最大の下げ幅」といった記述です。

 

トランプ大統領就任以降、リスク志向の高まりも相まって、株式市場は堅調に推移してきました。そんな中での「過去最大の下げ幅」ということですから、かなりインパクトはあります。

 

でもまだ慌てる必要はないです。というのも、今までの株価水準と現在の株価水準は大きく違うからです。

 

例えば同じ1,000ドルの下げであっても、株価が10,000ドルの時であれば10%の下落、20,000ドルの時であれば5%の下落となります。つまり今の高値圏にある株価水準を考えれば、下げ幅が大きくなるのも、ある意味当然なのです。基本的に、投資は%で考えます。この%で見る変化率で常に考えていきたいと思います。

 

追加投資すべきかどうか

次に考えるのが、追加投資すべきかどうかです。今までであれば、マーケットが好調で、特に株式へ投資しているファンドは基準価額が高くなり、同じ金額ても買える口数は減ってきていたと思います。値を下げた今、追加投資を考えるのは私も含め、一つの考える事柄になります。

 

私の今の段階での回答は、まだ追加投資はしないということです。理由は1つで、まだNYダウ、日経平均共に20,000という水準を割っていないということになります。私は自分のファンドは今後数十年という単位で考えています。

 

その中ではまだこの程度の下げでは、今後また来るかもしれない暴落時に、魅力的な価格水準だとは考えていません。1つの目安として、日本株であれば日経平均20,000円、海外株であればNYダウ20,000ドル割れを考えています。短期的には買い場かもしれませんが、私の時間軸ではまだまだ魅力的な水準だとは考えていません。

 

リバランスによるリスク管理で資産を守ろう

とは言え、忘れてはいけないことがあります。それはリスク管理です。我々のように、積立で運用をしている人たちにとって大事なリスク管理とは何でしょう。それはリバランスです。

 

今回のようにマーケットが動いたときは、自身のポートフォリオのアロケーションを必ず見てください。これが最初に決めたアロケーションとずれている場合、自分が想定している期待リターンならびにリスクとは、ずれてくることを意味します。

 

リバランスの方法は大きく分けて2つあります。1つは「割合の増えた資産を売却して、割合の低い資産を購入する」、もう1つが「割合の低い資産を、新規に購入をして割合を揃える方法」です。

 

(リバランスに関してはこちらの記事もご覧ください)

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私は今回は2つ目の方法である「割合の低い資産を、新規に購入をして割合を揃える方法」をお勧めします。理由は以下の2つの理由からです。

  • リバランスにより自分の想定しているリスク量にポートフォリオを戻せるから
  • 今の値を下げたときに売却するのは不利だから 

 

1つめは一番大事で、とにかくポートフォリオのアロケーションを、自分で最初に決めたものに戻すことです。これは機械的に行うべきであり、またそれが最初に決めた自分のリスク許容範囲にポートフォリオを戻すことにつながるからです。

 

2つ目は、株式資産で順調に資産を増やしてきた方に特に言えることになりますが、今回の下げがあっても、まだ多少株式資産への比率が多くなっていないでしょうか。もしその場合、ここの下げたところで売るのは、あまり好ましくありません。投資の基本は「安く買い、高く売る」です。できるだけ高く売るのが理想なので、ここで売ってしまうのは、私はおすすめしません。また非課税枠以外で購入されているようでしたら、利益分に税金がかかることも忘れてはいけません。いずれにしろ、売却はあまり良い選択ではありません。

 

したがいまして、私は最初に決めた自分のアロケーションと、現在のポートフォリオのアロケーションを比較して、低くなっている部分だけを買い増し、あるべきアロケーションに戻すということをおすすめします。こうすれば、資産売却に伴う無駄なコストもなく、また安くファンドを買い、リスクを元に戻すことができます。

 

ただし、あくまでも無理のない範囲で行ってください。例えば、今後株式市場が今の半値といった安値になったときに、新規に買い増すことができないのも機会損失となりえますので、常にキャッシュも残しつつのリスク管理が重要です。

 

まとめ

以前、こちらの記事で、鎌倉投信の新井さんの言葉としてこのようなことをご紹介させていただきました。

徹底的に市場を読まない。予測しても当たらないから。

 

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結局のところ、自分が最初に決めた資産比率で自分ファンドの運営をしていくしかないのです。予想は必要ないですし、機械的に自身のポートフォリオのアロケーションを守っていくのです。

 

今回の下げは近年では久しぶりの大きな下げになっているので、積立投資で順調に資産を増やしてきた方にとっても、ある程度のダメージになってしまったかもしれません。しかしこんな時こそ、基本に立ち返り、自身のポートフォリオを管理していきたいと思います。

 

▼以下は関連記事です。

こちらの記事で私のポートフォリオを公開しています。アロケーションも公開していますので、ご参考までにどうぞ。

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水瀬氏の最新の書籍です。氏のリスクに対する考えや、リーマンショック時の体験などは、資産運用を考える上で非常に参考になります。

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ベータリスクだけを取っているとこのようなマーケットの暴落時にダメージが出てしまいます。オルタナティブ投資として、絶対収益型のファンドというのも1つの選択肢として考えるのも良いかもしれません。

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おすすめファンドを掲載。私が実際に買っている投資信託を一挙ご紹介!

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皆さまは資産運用を行っていますか?

 

先日、NIKKEI STYLEにこんな記事が出ていました。

style.nikkei.com

 

これを見て、率直に非常にもったいないと感じました。つみたてNISAやiDecoといった非課税制度は、国をあげて我々の資産運用を後押ししようとする政策です。(もしこういった制度に馴染みがなければ、こちらの記事もご覧ください)

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でも、実際にいきなり資産運用を始めろと言われても、何から始めていいのか分からないし、既に行われている方もどうすればもっと効率良くリターンを得ることができるのかというのは、常に考えていることだと思います。 

 

そこで、今回は私が実際に持っているポートフォリオの詳細をご紹介したいと思います。ポートフォリオは、人によってリスクやリターンに対する考え方が違うので、答えはありません。したがって、あくまでも一例になります。

 

なおここで紹介されているファンドは、オンライン証券大手の「マネックス証券」で全て購入が可能です。

 

過去記事で、どんなことを考えてポートフォリオを作っているか紹介していますので、そちらを見ながら、こちらの記事もご覧いただければと思います。

www.finance-tenshoku.com

 

 

投資先とアセットアロケーション

では実際に私が投資しているファンドとアロケーションをご紹介したいと思います。まずは大枠になりますが、何にどのくらい振り分けているのかご紹介します。

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アクティブファンドが36.3%で、あとはインデックスファンドになります。いかがですかね。インデックスでの国内への資産分配はかなり少なくしています。その代わり、先進国や新興国といった外国資産への振り分けを多くしています。

 

この理由といたしましては、国内株式は優秀なアクティブファンドで増やしてもらおうという考え方があるからです。そのため、アクティブファンドと一括りにしてしまっていますが、この中に国内資産への投資も含まれています

 

実際の銘柄はこちらからご覧ください。

銘柄 比率
SMT JPX日経インデックス400・オープン  3.0%
たわらノーロード 国内リート  6.3%
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド  10.5%
たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>  10.0%
たわらノーロード 先進国リート  8.9%
EXE-i 新興国株式ファンド  4.5%
野村インデックスファンド・新興国債券・為替ヘッジ型  10.3%
eMAXIS 新興国リートインデックス  10.2%
ひふみプラス  12.2%
三井住友・中小型株ファンド  6.4%
GCI エンダウメントファンド(成長型) 8.6%
iTrust世界株式  3.0%
iTrust新興国株式  6.1%

 

国内資産

上から見ていきたいと思います。まず国内株式のインデックスとしては、JPX400に連動することを目指したファンドにしておりますJPX400は、上場している銘柄の中でもファンダメンタルが比較的良好なもので構成されています

www.simplexasset.com

また後述の「ひふみプラス」や「三井住友・中小型株ファンド」で効率的な株式リターンを得ることができると考えているので、ここへのアロケーションは3%としています。

 

あとはREITを入れています。昨年は、国内REIT市場のパフォーマンスはそこまでよくありませんでした。「国内大手証券、投信の資金流出収まればJ-REITの上昇余地は大と」にもあるように、「将来の国内長期金利上昇リスクやオフィス市況の悪化リスクが意識されたほか、4月以降のJ-REIT特化型投信からの継続的な資金流出超過が市場低迷」といったことが、国内REITの上値を抑えました。

 

しかし、価格低迷による利回りの上昇や、割安感から徐々にREITも値を戻してきています。今年はどうなるか注目しています。

 

先進国資産

まず株式市場への投資として、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 」を使っています。これは昔からあるインデックスで、手数料も安く非常に優秀なファンドです。ただ、最近は更に手数料の安いファンドもでてきているので、どうするかは少し考えています。トランプ大統領就任以降の株高により、インデックスでありながら、非常に高いリターンをもたらしてくれました。

 

債券は「たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり> 」を使っています。手数料の安さと為替ヘッジがついていることが魅力だと感じました。為替ヘッジ付き債券といった商品(ファンド)に馴染みの薄い方はこちらもご覧ください。

www.finance-tenshoku.com

 

先進国のREITも、「たわらノーロード 先進国リート 」というたわらノーロードシリーズから採用しています。手数料の安さと、分散効果を狙って入れています。特に日本以外の先進国は、徐々に物価も上がっており、その物価上昇リスクへのヘッジとしての効果も期待しております。

 

新興国資産

新興国株式としては、「EXE-i 新興国株式ファンド 」を採用しました。手数料の安さが何よりの魅力です。新興国は今後ますますの成長が期待されます。ここでのリターンも期待しております。また新興国株式市場からのリターンは、後述のアクティブファンドも利用して、享受しようとしています。

 

新興国債券は「野村インデックスファンド・新興国債券・為替ヘッジ型」となります。最近はあまり見ていませんが、私が運用を始めたころは、為替ヘッジ付きの新興国債券というのが、あまりなかったので、これにしました。またこの他にもETFとして、銘柄コード1566の「上場インデックスファンド新興国債券」も持っています。高い分配金が非常に魅力的です。当銘柄についての詳細はこちらからご覧ください。

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REIT市場への投資は「eMAXIS 新興国リートインデックス 」に任せております。新興国の不動産市場という日本国内からだと投資のしにくい市場に、低コストで投資ができるという所を魅力に感じております。

 

アクティブファンド

最後にアクティブファンドです。なおここでは、できる限り運用者のコンセプトが見える動画やその関連ページもまとめさせていただいております。アクティブファンドは、どのように運用がされているのかが最も大事なポイントになります。ぜひ、ご興味のある情報を、ゆっくり見て検討されてみてください。

 

まず日本国内への投資として、「ひふみプラス」と「三井住友・中小型株ファンド」を使わせていただいております。共に国内の有望な銘柄を探し投資をするという点に非常に長けています。ベンチマークを大きく上回るパフォーマンスの良さが魅力的です。どちらも良いファンドなのですが、ひふみプラスの方が手数料が安く、少しアロケーションを多くしています。


運用チームがご紹介する 「ひふみプラス」

 

三井住友・中小型株ファンド」の動画は、以下のページからご覧ください。

www.smam-jp.com

 

海外市場では「GCI エンダウメントファンド(成長型) 」「iTrust世界株式 」「iTrust新興国株式 」の3つを投資先としています。「GCI エンダウメントファンド(成長型)」は、話題のエンダウメント投資を活用したファンドになります。オルタナティブ投資を利用するという従来の資産運用とは一線を画するものになり、リスクを抑えた運用が期待されます。詳細は「高評価でイチ押し GCIエンダウメントで積立投資を開始」で、詳しくご紹介しております。

 

 

残り2つの「iTrust」ですが、共に資産運用会社最大手のピクテさんのファンドになります。(ピクテさんに関しては、こちらの記事もご覧ください)

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「iTrust世界株式 」は世界中の中の、いわゆる超優良銘柄を見つけてきて、投資をするというスタイルです。そこにはピクテさんが長年培ってきたノウハウが利用されており、期待はしております。


201602【 iTtrust世界株式 】コンセプト

 

一方の「iTrust新興国株式 」は、「人口増加を期待できる市場への投資」ということを掲げております。「労働人口の増加=高い経済成長率」と考え、新興国への投資を行っております。そのため、他の新興国株式ファンドとは違い、南アフリカ、インド、ブラジルといった国を投資対象の主たる部分として持っています。


201704 iTrust新興国株式 愛称:働きざかり〜労働人口増加国限定〜コンセプト動画 ー

 

終わりに

いかがでしたか。今回は実際にファンド名も出しながら、私が実際に行っている投資対象をご紹介させていただきました。これらは全て2018年2月時点で「マネックス証券」で購入ができるものになります。もしご興味がある方は、「マネックス証券」で投資を始められてはいかがでしょうか。ただし、あくまでも投資は自己責任でお願いいたします。

 

▼以下は関連記事です。

楽天カードをお持ちになれば、楽天カードの利用でたまったポイントも、投資へ回すことができます。楽天証券のおすすめサービスです。

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資産運用、積立投資に興味を持たれた方はまずこちらから。おすすめの本を10冊選びました。どれも良書です!

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積立投資のバイブルである「お金は寝かせて増やしなさい」のご紹介です。もしまだお持ちではない方はぜひご覧ください。

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評判のWantedlyに登録して分かったメリット・特徴、またスカウトをされるためのコツとは

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Wantedly, Inc. (ウォンテッドリー株式会社)」さんの転職者・求職者用サービスに登録してみた。特に今すぐに転職がしたいというわけではないですが、いわゆる若い勢いのある企業が多いイメージがあったので、お試しという意味で始めてみました。

 

登録してみて分かったことは、サイトも見やすく、コンセプトも面白いと感じました。まだ始めたばかりにはなりますが、とりあえずここまでの感想を載せてみたいと思います。

 

(追記)

Wantedlyを3か月ほど使ってみたので、実際に使った感想や、スカウトをされやすくするためのコツを掲載したいと思います。

 

 

Wantedlyとは?

Wantedly(ウォンテッドリー株式会社)とは、いわゆる職を探している人と、企業とのマッチングサイトです。こういったサイトは今までにもたくさんありましたが、かなりハードルが低く、気軽に出会いが提供できるというところに強みがあるようです。

 

Wantedly株式会社のビジネスモデルについて考えてみた」というサイト様では、「お見合い型就活」から「恋愛型就活」へという言葉で表現がされていました。

 

実際に、Wantedly創業者の仲様という方はどういった方なのだろうと思い、経歴を見てみました。率直な感想としては、非常に面白い経歴の持ち主の方だなと思う。

business.nikkeibp.co.jp

1984年生まれ。千葉県出身。高校でニュージーランドに留学し、大学は京都大学経済学部に進学。在学中に起業を経験し、卒業後、外資系投資銀行のゴールドマン・サックス証券に入社。2年ほどで退職し、漫画家を目指した後、フェイスブック日本法人の立ち上げに参画。半年後の2010年に独立し、現ウォンテッドリーを創業。 

 

投資銀行から漫画家、そしてフェイスブック。どこかで機会があれば、どのような経緯だったのか聞いてみたいと思いました。

 

ちなみに、Wantedlyさんは2018年2月時点でマザーズに上場しています。

stocks.finance.yahoo.co.jp

 

Wantedlyのサイトの特徴・強みは?

登録をしてみたイメージですと、facebookをビジネス用に改良したといった印象がありました。なおWantedlyはfacebookでもアカウントを作ることができます(ただし、wantedlyヘルプページの「Facebookとの連携解除 – Wantedly, Inc」によると、facebookと一度連携をしてしまうと、解除はできないようなので、注意が必要です。これは人によってはデメリットと感じるかもしれません)。

 

ここからWantedlyの特徴やメリットを少しまとめていきます。

 

Wantedlyでは募集要項に年収を載せてはいけない

Wantedlyでは募集要項に年収といったあまり具体的なことを載せてはいけないようです。その理由としては、その企業やそこで働く人たちの理念に共感できるかという所を最優先にしているからです。

 

年収は載せちゃダメ!? 新しい仕事のスタイルを提案するWantedlyって実際どう?」に、Wantedlyのビジネス・デベロップメントの方のインタビューが出ていました。

その基準は、年収など条件のマッチングではなく、どんな“チーム”と働くか、どんな“思い”を持った会社で働くかの部分のマッチングであると考えています。Wantedlyはこの基準で、自分に合った会社を探せるサービスです。

 

このページによると、Wantedlyを使って採用を行っている会社の特徴としては、「転職活動を本格的にしている人以外も、採用のターゲットにしたいと思っている会社」「会社の想いや働く人の魅力で選んでもらいたいと思っている会社」というのがあるようです。いきなり、お金の話はしない。。。あくまでも求職者もそれを理解した上で、利用する必要があるようです。

 

「話を聞きに行きたい」ボタン

Wantedlyには、「話を聞きに行きたい」というボタンがあります。他の転職サイトですと、「応募する」というボタンがありますが、それをもう少しハードルを下げたものとなり、まずはカジュアルに話だけ聞きたいという人に、良いサービスです

 

これも先の「会社を好きになった上で転職してほしい」という考えのもとにあるのではと思われます。求職者からの「興味がある」というサインになりますので、その人のプロフィールを見た上で、企業さんは実際に会うかどうかを決めるというプロセスになります。

 

「話を聞きに行きたい」ボタンを押しますと、あなたの興味の度合いを「今すぐ一緒に働きたい」「まずは話を聞いてみたい」「少しだけ興味があります」の3つから選んで企業に伝えることになります。

 

詳細なプロセスはこちらをご覧ください。

seleck.cc

 

求職者もかなり内面を開示

なかなか面白いと思ったのは、プロフィール入力欄の「スキル・特徴」の項目です。何となく真面目な「マネージメント経験」とか入れるのかと思ったら、けっこう内面的なことを入れてもよいようで、面白い項目だなと思いました。(もちろん真面目なものを入れても良いかとは思います)

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スキルで「ボケ」とか入れていいのかちょっと考えますが、他の転職サイトではこういったものはないので、かなり特徴的だと思いました。

 

「カジュアルに良い出会いを提供」といったコンセプトでやっているWantedlyさんに賛同して企業さんは利用されているので、こういったところも面白いなと感じました。

 

Wantedlyでスカウトされやすくするためのコツ

ここではWantedlyで、うまくスカウトを受けるちょっとしたコツをお話します。私は、実際に10件以上のスカウトが来ました。もちろんスカウトの数が多ければ良いというわけではないですが、Wantedly様のカスタマーサポートや企業様とお話をしていく中で分かったことを共有します。

プレミアム会員

スカウトされたいのであれば、まずはプレミアム会員になることをおすすめします。今、転職業界は売り手市場(求職者が有利な状態)になっています。したがって、企業は少しでも優秀な人材を効率的に確保したいと考えています。

 

そういった意味で、企業様はスカウト機能を活用します。スカウト機能を活用すれば、彼らが欲しい人材に直接アクセスできるので、向こうとしても採用活動を効率的に行うことができます。

 

Wantedlyの「プレミアム会員紹介ページ」では、そのメリットが紹介されています。

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現在(2018年5月時点)ですと、月額2,980で契約ができます。また初回1週間は無料とのことです。私も、実際にプレミアム会員になってから、スカウトが劇的に増えました。

 

公開範囲

Wantedlyでは公開範囲を設定することができます。

一般公開
Wantedlyに登録していない人でも閲覧できます。

Wantedly登録ユーザー
「Wantedly登録ユーザー」と「Facebookの友達の友達」までが閲覧できます。

2次のつながりまで
「Wantedly上のつながりのつながりまで」と「Facebookの友達の友達まで」が閲覧できます。

人事のみ
Wantedlyに登録している企業の採用担当者のみ閲覧できます。

 

出典:Wantedlyヘルプページ「プロフィールの公開範囲を設定したい – Wantedly, Inc.」より

しかしここの設定は、企業の人事担当者様の閲覧には影響がされないようです。例えば、私が個人的な情報をあまり公にしたくないとします。ほとんどの設定を、「2次のつながりまで」とすると、あなたと直接つながっていないとあなたの情報を見ることはできません。しかし、人事担当者様やスカウト担当者様があなたと直接つながりを持っていなくても、あなたの情報を見ることができるということです。スカウトをされるために、個人情報をパブリックにしなくても良いのです。

 

あしあと機能

Wantedlyには、あしあと機能があります。つまり、あなたが誰かのプロフィールを見ると、あなたが見たという形跡が相手側に残ります。

 

気になる人のプロフィールを見た後に、もしあなたのプロフィールが充実していれば、あなたのプロフィール画面に先方が戻ってきて、スカウトを行ってくれるケースもあるかもしれません。

 

「あとで見る」機能

以前は「ブックマーク」という名前だったようです。企業様側では、誰がブックマークをしたかといことが見えるようです。

wantedly.zendesk.com

 

ある企業様にスカウトをしていただいたのですが、その時に言われたのが、私がこの「あとで見る」という機能を使ってブックマークをしていたから声をかけてきたと言っていました。

 

もちろんスカウトは、「受動的」なものなので、声をかけられるという確証はありませんが、もしあなたがシャイであっても、もしかしたら声をかけてもらえるかもしれません

 

▼以下は関連記事です。

Wantedlyを実際に使ってみて、良かったスカウト、またちょっと残念だったスカウトをまとめてみました。スカウトが来たときの良いスカウトと、いまいちなスカウトの判断のご参考になればと思います。

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「外資系金融に入るための戦略」を全6回でまとめてあります。しかし、転職であれば応用が利く部分が多いと思います。今の会社を出てみたいと思ったら、ぜひこちらをご参照ください。

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【FX・外国為替編】おすすめ書籍5選

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今回はFX(外国為替)に関係する書籍で良かったものをご紹介したいと思います。外国為替は、証拠金取引のイメージが強く、投機的な側面が強いと感じられる方が多くいらっしゃいます。

 

しかし実際FXは我々の生活に非常に密接な関係があります。個人レベルで言えば、海外旅行に行かれる時には、必ずその国の通貨が必要となってくるので、必ずしも投機でなくても意識せざるを得ません。また企業活動も多かれ少なかれ外国為替に影響を受けるため、資産運用をされている方は必ずモニターされているかと思います。

 

このように身近な商品であるからこそ正しい知識を身につけていただきたく、本を紹介させていただきたいと思います。今回は5冊だけとなりましたが、厳選した5冊です

 

(前回の金融工学・デリバティブ編はこちらからどうぞ)

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為替オーバーレイ入門

こちらは外国為替に実務で携わっている方、FXに関わる仕事に興味のある方であれば、ぜひ読んでいただきたい1冊になります。外国為替のマーケットの情報はもちろん、各種商品(フォワード、オプション)、更にはリスク管理まで幅広くカバーされています。外国為替の情報をここまで網羅した本は他にはあまりありません。発売されたのは、2004年と少し前になりますが、非常に良い本です。

 

金融マーケット予測ハンドブック

こちらは金融機関の方だけではなく、外国為替取引をされる個人の方にもおすすめしたい1冊になります。特にFX市場のファンダメンタル分析を行いたい方には必携だと思います。本書では、各種経済指標の定義や、それの意味するところが網羅的にカバーされています。FXの取引をされる方は、経済指標でマーケットが大きく動く瞬間を何度も見られているかと思います。その経済指標のことを深く理解し、なぜ為替レートが動くのかというところを理解する上で、おすすめの本になります。

 

弱い日本の強い円

こちらはJPモルガン・チェース銀行でリサーチをされている佐々木氏によって書かれた書籍になります。 「為替レートは国力を反映する」といった解説が多くされる中、氏はより現実的なフローや物価(購買力平価)の観点から為替市場を分析し、他のアナリストとは一線を画す解説をされていました(ここで言うフローとは、例えば経常収支といったお金の流れによって為替レートはどうなるのかといった分析を指します)。この本の内容を理解できれば、ある程度中・長期的な為替の動向というのは考えることができるようになるかと思います。

 

当時の佐々木氏へのインタビューはこちらからご覧いただけます。
zai.diamond.jp

 

エマージング通貨と日本経済

佐々木氏と同じくJPモルガン・チェース銀行でアナリストをされていた棚瀬氏による一冊になります(「外貨準備の運用 専門官に棚瀬氏、JPモルガン出身」の記事によると既に氏は退職されていたようです)。エマージング通貨は、主要国の通貨と比べると高金利のものが多く、個人投資家からの人気が高い一方で、情報が少ないという側面もあります。そういった新興国の「分かりにくさ」をなくそうとされた渾身の一冊だと感じます。高金利通貨での運用は魅力もある一方で、リスクも高いです。そこのギャップを埋める上で、本書はおすすめできます。

 

なぜ専門家の為替予想は外れるのか

外国為替のニュースを聞かれると、それらしい解説というのは多く聞くかと思います。しかし実際は、実態を正確に表していない、あるいは後付け的な解説がほとんどになります。著者の富田氏は外資系の金融機関のフロントでキャリアを築かれたまさにプロ。その氏が、メディアで語られるFX市場を正に一刀両断します。外国為替の世界に入られたばかりの方にはイメージがしにくいかもしれませんが、ある程度長くいられる方であれば、納得される部分が多くあるかと思います。読み物としても面白いです!

 

本書に関してはこちらの記事もご参照されると面白いと思います。

media.rakuten-sec.net

 

▼以下は関連記事です。

為替市場の一大イベント、雇用統計の詳細はこちらからご覧ください。

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為替のプロが必ずチェックするRR。RRって何だろうと思った方はぜひこちらをご覧ください。

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アメリカの金融政策の動向を、FXのプロと同じように分析がしたい!そんなあなたに無料で使えるプロ顔負けのツールをご紹介!

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