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良書との出会い方はこれ!本を正しく選んで、読んでみよう!

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前回記事で、「まずは書店に足を運ぼう」「大型店であれば、意外な本との出会いがある可能性があります」というご紹介をしました。

 

(まだ読んでいただいていない方は、以下のリンクをまずご覧ください)

www.finance-tenshoku.com

 

今回は実際に書店に行って、良い本と出会う方法について考えてみたいと思います。これは私も実際に行っている方法ですので、皆さまのお役に立てばと思います。

 

 

読書における前提条件

まずは読書における前提条件を2つご紹介したいと思います。

 

ダメな本はない

まず第一にお伝えしたいのですが、基本的にダメな本はないということです。ゼロとは言いませんが、95%くらいの本は良書です。なぜかと言うと、本を書くという行為はそれだけ大変だからです。

 

本を出版しようとなると、一般的には出版社の人と何度も打ち合わせをし、書いた原稿を読んでもらい、何度も書き直してというプロセスを通ります。一冊の本を書くのに、何十時間という時間が割かれます、

 

実際にどういった工程を経ているかということは、「あなたの"本が出版されるまで"の流れ:日本出版ネットワーク」を見ていただくと、お分かりいただけるかと思います。

  1. 出版相談
  2. 編集企画
  3. 出版社への売り込み1
  4. 出版社への売り込み2
  5. 執筆、制作
  6. 編集実務
  7. 装丁デザイン
  8. DTP
  9. 校正→校了
  10. 印刷手配&進行
  11. 製本手配&進行
  12. 完本納品 (納品場所などは別途相談) 

 

この間にもいろいろな人が出版には関わってきます。その人たちはみんなプロです。プロがこれだけサポートしてくれており、また読者視点でアドバイスをしてくれます。こう考えると、著者だけではなくいろいろな人の想いも入っており、本の大事さがイメージできるのではないでしょうか。本を1冊書くのは、本当に膨大な労力がつぎこまれます。

 

ビジネス書はすべて読む必要はない

ビジネス書(ノンフィクション)と小説の決定的な違いは何でしょうか。一応、金融ブログということで、ビジネス書という言い方をしていますが、ノンフィクション全般と考えていいでしょう。

 

その大きな違いは、「ビジネス書は全部読む必要がない。小説は基本的には最初から最後まで読まないといけない」という点になります。小説ですと登場人物の行動をしっかり追っていかないといけません。どこに物語の隠されたヒントがあるか分かりません。

 

でもビジネス書は違います。どこから読んでも問題ありません。もちろん前章の内容を理解していないと、次章の内容を理解しにくいということはあるかもしれませんが、予備知識がある、あるいは違う内容の章であれば、そこから読むことはできます。

 

本をあまり読まない人だと、最初から最後まで読まないといけないという感覚をお持ちの方が多いのですが、ノンフィクション系のものであれば、その考えは必要ありません。自分にとって1つでも有益な情報があれば、それは良い本だと思います。

 

本の選び方

では実際に本の選び方を見ていきましょう。

 

著者の経歴を見る

まずは本の一番後ろを見ましょう。著者の経歴が書いてあります。ここで、まずは著者が自分の知りたい分野にどれくらい精通した人か見てみましょう。

 

例えば金融の本を例に考えてみましょう。「投資で〇億円稼ぐトレード法」といった本があるとします。その人は実際に投資をしたことがある人でしょうか?例えば、金融機関で働いていると、いろいろな制約があるため、トレーダーでなければトレードしたことないというケースがけっこうあります。実際に、その分野で実績のある人、生きた経験 / 知見のあるかどうか見てみましょう。

 

またあるいは、ある分野に関して実務家の立場で書いているのか、研究家の立場で書いているのかでも、話の進み方が大きく変わってきます。書いている人がどういう人なのか、一度思いを巡らせてみてください。

 

目次 / 前書きを読む 

目次は手軽に本の全体像をつかむのに最適です。目次を見て、まず自分の知りたい内容が言及されているか見ましょう。また同時に、前書き(はじめに)もさらっと読みましょう。著者がどういった想いを持って、この本を書いたのかが分かります。

 

この目次と前書きに書いている内容に、共感できるようであれば、その本は良い本です。本の書き手という立場を考えると、ここがつまらないと、出版社の方に読んでももらえません。いかにこの冒頭部分でいかに興味を持ってもらうかということが、本を書く上でも非常に重要になってきます。つまり、一番面白い部分でもあるはずです。ここでどのくらい共感できるかは、1つの目安になるでしょう。

 

自分の好きな人がお勧めしている本を読む

最近ですとツイッターやブログのおかげで、有名人・著名人が近い存在になってきました。そういったツールを通じて、彼らが発信している彼らの愛読書は読んでみると面白いと思います。彼らが、あなたに何かを訴えるきっかけになった1冊があるはずです。また彼らの勧める書籍を複数読むことで、考え方が少しでも近づくことができるかと思います。

 

Amazonさんのレビューも積極的に参考に!

今の時代、皆さんAmazonさんのお世話になったことが一度はあるでしょう。書籍以外もそうですが、このアマゾンさんが人気である理由の1つにレビューが充実しているということがあります。Amazonさんのレビューは、いわゆるサクラも多いと考える人が多く、あまり見ることを勧めない人もいます。

 

私は積極的に見ても良いと考えています。なぜならば、良いレビューであれば、非常に内容がコンパクトにまとめられており、読み手が受け取ったメッセージというのが分かるので、とても情報としては有益です。

 

でも、あまり鵜呑みにはしすぎないでください。ある人がその本から受け取ったメッセージと、あなたが受け取るメッセージが必ずしも同じとは限らないです予備知識の水準も違うかもしれません。一概にレビューの内容が良いとは言えない理由になります。したがいまして、あくまでも書籍を購入する時は一度手に取って眺めて、それで購入するようにしてください。

 

なぜその本を手に取ったのか?という気持ちを大切に。

私は当ブログでも何冊か本の感想を気ままに述べてきました。(以下より、「本の話」のカテゴリーに行けます)

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私が本の感想を書くときは必ず「なぜこの本を手に取ったか」という所から始めるようにしています。その理由は、「その本を選んだ理由を明確にしたい」からです。何となく手に取ったのか、どういった問題意識があって手に取ったのか、どこに興味を持って手に取ったのか、理由はその時によって様々です。そして、読み終わったときに、読む前に持っていた問題意識はどこまで解決したのかということを明確にしたいと考えています。

 

もし、自分がその本を手に取るきっかけとなった理由(問題意識)があれば、その問題はその本の中で解決したのか。あるいは、解決しなかったのであれば、他の本も読んでみるべきなのか。この記事の最初にも述べたように、特にビジネス書は全部読む必要はありません。自分が知りたいと思った部分の答えを探すように、本を読んでみてください。得られる情報量というのは、大きく変わってきます。

 

終わりに

最後になりますが、本は非常に安く良質な情報を得ることができます。通常の本であれば2-3000円、高いという印象になる本でも5000円程度です。もしあなたがその本に書かれている情報を、実際にその本以外で得ようとしたら、何万というお金と余分な時間がかかってしまいます。本は手軽に、その人の知識を得られるツールです。ぜひともどんどん活用していきましょう。

 

▼以下は関連記事です。

本をたくさん読んでも、読んだだけで終わってはもったいないです。「知の整理術」では、現代のツールを使って、情報をどう整理し、知識を自分のものにしていくかという点が述べられています。

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