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まさかあのひふみ投信が!?もう一度考えたいアクティブファンドの特性とは?

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今回は投資信託の中でもアクティブファンドについてです。皆さん、ご存知のように、今年(2018年)10月は、株式投資を行っている人にとっては、かなりきつい月になったと思います。

 

以下はYahoo finance様より拝借した日経平均株価のチャートです。

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これを見ると日経平均株価は24000円水準を超えていたものの、一気に21000円付近まで下落していることがお分かりいただけるかと思います。これはあくまでも日経平均株価での話になりますので、個人投資家の方に人気な新興市場の株式を保有されている方は体感的にはもっと下げたような印象があったかと思います。

 

さてタイトルの話ですが、個人投資家の方に大人気の「ひふみ投信」ですが、こちらのファンドも苦戦を強いられたようです。「ひふみプラス」の10月の運用レポート(左をクリックするとレポートを読むことができます)を見ると、藤野英人氏のコメントで以下のようなものが見られます。 

10月の運用成績は過去のひふみの運用の歴史の中でもっとも悪いもので、そのような結果になったことに対して大変申し訳なく思っております。

 

これはこれで特に問題ないのですが、ひふみ投信を運用しているレオス・キャピタルワークスさんのツイッターには心無いコメントが多数寄せられました。

 

あまり細かい内容をここであげるのは憚られますので、ここでは載せませんが、期待の意味も込めて、ツイッターのリンクだけ紹介させていただきます。

twitter.com

これを見ていて思うのが、「ひふみ投信」に何を期待しているのだということなんです。そこで今回は自分が投資しているアクティブファンドの特性についてもう一度考えてみようという内容を掲載したいと思います。

 

 

あなたのポートフォリオにあるファンドの特性は?

今回このレオスさんのツイッターに対する書き込みで非常に多かったのが、「資産を守って増やすのじゃないのか」ということです。つまり損失が出ていること(基準価額が下がっていること)に対する不満です。

 

しかしこのひふみ投信は株式ロングオンリーです。つまり株式の買い持ちをしているファンドになるので、株式市場の暴落時には、もちろん損失が出ます。

 

これは言い換えるとベータリスクを内包していることになります。(ベータに馴染みのない方は「プロも使うポートフォリオ理論を個人で再現!良書です!」も併せて読んでみてください)

 

たしかに暴落時にも上昇している銘柄というのはいくつかあります。しかし、「ひふみ投信」をはじめ、多くのファンドは分散投資を理念に掲げています。つまり1つや2つの上がる銘柄を当てたところで、他の銘柄は下がっています。

 

じゃあ上がる銘柄だけ買えばよいという理論もありますが、それは非常に困難ですし、今下落時に上がっている銘柄が今後も上がるというものではありません。つまりギャンブル的要素(不確実要素)が強まってきます。

 

そういったファンドの方が一歩間違えると、損が大きくなるファンドですので、おすすめはできないものになります。

 

もし、株式市場が不調な時にも安定して利益を上げられるファンドに投資したいということであれば、そういったものを探さないといけません。その意味では、タイトルの「ひふみ投信」を選ぶべきではないのです。つまり選択自体が誤っていることになります。

 

インデックスに負けてるじゃん

レオスさんの書き込みで、同じくらいあったのが、「インデックス(日経平均)に負けてるじゃん」というものです。これも意味がないことはお分かりいただけるでしょう。

 

なぜならば、アクティブファンドはインデックスファンドではないからです。もちろんインデックスファンドよりも高いリターンを出すということは命題としてはあります。しかし、もしインデックスの方がパフォーマンスが良いと思うのであれば、インデックスファンドを購入するべきです。

 

私も自身のポートフォリオのほとんどはインデックスファンドにしてあります。あくまでもアクティブファンドは自身のポートフォリオでのスパイス的な役割、ちょっとしたリターンの底上げ程度にしか考えておりません。

 

ご興味がございましたら、私のポートフォリオの詳細をご紹介しておりますので、「外資系金融で働く私が、実際に資産運用で持っているポートフォリオの作り方」もご参照ください。

 

つまりこのファンドはインデックスに勝てないと思うのであれば、インデックスファンドを買うべきですし、もしこのファンドマネージャーに賭けてみたいというものがあれば、そのアクティブファンドを購入すべきなのです。

 

結局は自分の資産は自分で守る

結局のところ自分の資産は自分で守るしかないということです。他人任せではどうにもなりません。そして完璧なファンドというものはないのです。

 

インデックスファンドにしろアクティブファンドにしろ、それぞれは独立したファンドの一つ一つになります。つまりそれを組み合わせてポートフォリオを作っていくのは、あなたの仕事になります。

 

もしそこに自信がないという方はバランス型ファンドを選ぶというのも選択肢になるかもしれません。しかし、バランス型ファンドの多くはあくまでも、分散投資ならびにリバランスを行ってくれるものという程度で、下げ相場でも勝てるものではないかもしれません。

 

下げ相場で儲けたいという方であれば、そういったファンドを探すということや、あるいは自分自身で日経先物をショート(売り持ち)するといった方法しかありません。しかし、もちろん意に反して上昇した場合には、損失を被ることになります。このあたりも自身のリスクの取り方、ポートフォリオの作り方の問題になります。

 

今回の株式市場の下落は、私自身も含めてポートフォリオを見直す良い機会になったと思います。リーマンショック時の時の下落は、この程度ではすみませんでした。

 

もし10月の下落で、辛いと感じた方は、もしかしたらリスク許容度を見直す時なのかもしれません。なぜならばリーマンショック級の出来事があった場合、損失が更に拡大する可能性が高いからです。

 

ある意味では、株式市場のショックに対する予行演習になったかもしれません。繰り返しになりますが、自分の資産は自分で守るしかないのです。

 

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インデックスファンド、アクティブファンドを基準価額という観点から見てみました。

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