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Wantedlyで実際にあったちょっと残念なスカウトと良かったスカウト

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以前「評判のWantedlyに登録して分かったメリット・特徴、またスカウトをされるためのちょっとしたコツ」という記事をまとめました。

 

今流行りのWantedlyを実際に使ってみて、良かった点やどうしたらスカウトされやすくなるかということを紹介しました。

 

実際にスカウトも多く来て、実際に会ってみたりして、非常に有意義な時間を過ごすことができました。

 

しかしその中には、ちょっと残念なスカウトというのもありました。今回は実際にあった残念なスカウトというものをまとめてみました。こういった悪いスカウトの場合、時間を有効活用できる可能性が若干低くなるということをご紹介したいと思います。

 

また最後には良かったスカウト企業イメージの上がったスカウトをご紹介したいと思います。実際にそこで働くことがなかったとしても、今後良い関係を続けたいなと思った企業さんが行っていたスカウトです。ぜひ参考になればと思います。

 

 

残念なスカウト例

「ちょっと遊びに来ませんか」

Wantedlyはまずはお互いを知るということで、ちょっと遊びに来ませんかというスカウト文句が非常に多いです。たしかにこのWantedlyのコンセプトを考えれば、その通りなのですが、これは残念になるケースが多いです。

 

実際に行ってみると、本当に会社の案内だけされるケースが多かったです。正直、会社の事業内容などはインターネットで十分わかりますので、わざわざ担当者がお互いの時間を使って、会う意味はありません。もちろんこちらが仕事内容に興味があってというケースは別です。

 

しかし急に連絡をしてきて、本当に遊びに行くだけだと時間の無駄になるケースが多いです。

 

「年収がちょっと…」

実際に会うと、現在の年収を聞かれます。当然なのでそれは良いのですが、希望年収を「現在と同じかそれ以上」と答えると、急に向こうのトーンが悪くなります。

 

一応現在でも外資系の金融機関に勤めているため、どうしても給与水準は高くなってしまいます。でもその会社名を見た上で、声をかけてきているので、あまり驚くのは先方のリサーチ不足を疑ってしまいます。そのため現在の年収水準を維持したいというのは、それほど驚くような回答ではないはずです。

 

また私は、希望年収に関して、現在の水準か「それ以上」という言い方を必ずします。現在の年収より低い水準で答えてしまうと、その企業に失礼にあたってしまうと考えるからです。「御社にこの給与を払う力はないだろう」と考えていると思われたくないため、現在の水準かそれ以上と答えます。特に先方から声をかけてきてくれているので、そこは想定内の回答だと考えてもらいたいです。

 

 「来てもらえると思っていませんでした」

これも多くありました。「来てもらえると思っていない」のであれば、最初から声はかけないでほしいと思いました。そういうところは実際に行っても、あまり得られるような面談ではなかったです。

 

スカウトの件数だけ多くして、その中で何人返信してくるかといった方法では、相手方には何も気持ちが伝わりません。また数だけ多く送っている会社は、だいたい「遊びに来ませんか」という文言を使っています。まったく得られるものがなく、会社のイメージだけが悪くなりました。

 

良かったスカウト

具体的なポジションを提案

Wantedlyでは職務経歴を含め、自分のスキルセットを掲載しています。実際そこを良く見て、その人にあったポジションの空きがある、そこに来てほしいという明確なメッセージを持っているスカウトは非常に印象が良いです。

 

それは企業様が実際にどこに目的意識を持っていて、どういった解決方法を求めていて、スカウトされた方もどういった提案をできるかという前向きな議論になるからです。

 

もちろん先方の求めているスキルと自分の持っているスキルとミスマッチが起きる可能性はあります。しかし、お互いに問題意識を共有しているため、入社してからのミスマッチが減ります。ぜひ具体的なポジションを提案してきている会社に会いに行ってみてください。おそらく良い会社さんです。

 

給与水準は最大限相手の現在の水準に合わせる

給与水準は最大限相手の現在の水準に合わせたいですが、必ずしも現在かそれ以上を提示する必要はないと思います。つまり、給与水準が下がることが必ずしも悪ではないです。しかし、その中でもポジションを良いものにするですとか、現在の会社の状況を伝えるようにしてみてください。

 

求職者側も決して給与水準が下がるというだけで断るということはないはずです。もちろん極端に下がるということであれば、話がうまく行かないケースもあると思います。しかし、それでも最大限努力をしてくれる会社であれば、そこはあなたのことを良く考えてくれている会社だと言えます。

 

お互い真摯に向き合う

会社さんと求職者さんが会う場合、どちらが偉いといったことはありません。お互いに対等であるべきです。会社さんも貴重な時間を使ってあなたに会ってくれています。またそれは求職者の方もそうです。

 

お互いに貴重な時間を使って会っているので、できるだけ実りのあるものにしたいと思います。また、もしそこで縁がないということになっても、どこかでまた何かしらの関わり合いを持つ可能性というのはあります。良い印象をどちらも残すということが非常に重要になってきます。

 

終わりに

いかがでしたでしょうか。今回はWantedlyであった良かったスカウト、残念だったスカウトをまとめてみました。Wantedlyはその仕様上、気軽なコミュニケーションというものを可能にしています。しかしそれでもお互いに貴重な時間を使うわけです。そこは尊重されるべきですし、できるだけ実りのあるものにしたいと思います。求職者の方も企業さんも、今回の事例を実際に見てみて、お互いに会ってよかったという面談をぜひ行ってみてください。

 

▼以下は関連記事です。

内定をもらうまでの6ステップをまとめてみました。外資系企業向けを事例にしていますが、他の企業さん相手でも役に立つはずです。

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もしWantedlyを使って、インターンシップの機会を得ることができた学生さんにぜひ読んでいただきたい記事です。

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【株式投資・ファンダメンタル分析編】おすすめ書籍9選

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今回は過去に何度か行ったお勧め書籍のまとめです。今回は株式投資に焦点をあて、その中でもファンダメンタル分析について学べるものを選びました。

 

(過去のおススメ書籍のまとめはこちらからどうぞ)

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道具としてのファイナンス

厳密には株式投資の本ではないですが、ファイナンスを体系立てて勉強できる極めて良書です。いわゆるMBAのファイナンスの基礎を学ぶことができる本なのですが、本書は難しい理論や処理はエクセルに行ってもらおうという所に重点を置いています。本書の第2章ではリスクやポートフォリオ理論、第3章では企業価値評価ということでWACC(加重平均資本コスト)の計算や会計の基礎知識が紹介されています。株式投資を行う上で企業価値分析といった分野にもご興味をお持ちの方であれば、本書はまさに最初に読むべき本だと思います。

 

[新版]グロービスMBAファイナンス

本書は先の「道具としてのファイナンス」を発展させた本と言えます。こちらはその名の通り、MBAレベルのファイナンスを学ぶための書籍になります。株式投資のみならず金融の分野をアカデミックな観点から学んでみたいという方に、おすすめしたい本となります。

 

一番売れてる株の雑誌ZAiが作った「株」入門 上級編

本書はより実践に近い内容となります。株の「入門 上級編」という少しややこしいタイトルではありますが、内容はかなり濃いと言えます。特に複雑な財務分析の中でも、株式投資という観点から必要な分野だけを分かりやすく解説をしております。またチャートにも触れており、株式投資を始めたばかりの方にとっては、非常に重宝できる書籍だと思います。

 

本書の12ページ目には「株式投資の3つの基本」として以下の事が挙げられています。

  1. 業績が良く
  2. 割安で
  3. チャートが良い 

 この3点からも分かるように、ファンダメンタルとチャートの両方をカバーし、どのように企業を分析したら良いかが述べられています。非常に良い本だと思います。

 

株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書

本書は「一番売れてる株の雑誌ZAiが作った「株」入門 上級編」と同じように、ファンダメンタル分析の基礎となる部分を紹介しております。特に第1章の「会社四季報」の読み方に関しては、多くの方が基礎の再確認として使える内容が盛り込まれております。財務分析に興味を持たれた方はまず本書か「一番売れてる株の雑誌ZAiが作った「株」入門 上級編」あたりから始められるのが良いかと思います。

 

外資系アナリストが本当に使っているファンダメンタル分析の手法と実例

本書は少し専門的な内容になります。しかし、財務分析という観点から株式投資を考えるというテーマの書籍という観点から考えたときに、私にとっては非常に満足度の高い1冊となりました。内容としては上で紹介した書籍の発展形と言えます。本書の「まえがき」に著者の高田氏は株式分析をこのように定義しております。

株式分析とは、その企業に関わってきた一人ひとりの思いや資産の価値を、将来のキャッシュフロー(もしくは利益)を通して、株価というたった1つの数字に集約していく挑戦

 

ここからも分かるように本書は将来のキャッシュフローを現在価値に割り引いて打倒株価を考えるという株式アナリストの方が良く使う方法が紹介されています。しかし、将来のキャッシュフローを見積もるという作業は正解がなく、非常に困難な作業ではありますが、その一連の流れを見ることができ、我々の投資に活かせるという点は魅力的です。

 

「市場」ではなく「企業」を買う株式投資

本書はぜひ皆さんに読んでいただきたいと強くおすすめしたい書籍です。内容は正統派の株式投資本で、「会社を買う」という観点から、株式投資が論じられた本になります。また本書は、各金融機関のプロフェッショナルの方が、それぞれの章を担当されており、物の見方や考え方に幅広く触れることができます。そのビジネスの参入障壁や経営者の人柄、リスク管理の方法、何回読んでも新しい発見があります。なぜ株式投資を行うのかという原点に返らさせてくれる本だと思います。そういった意味でも、株式投資を行うことの意味、そのリターンとは何か、どこまでその会社を理解した上で投資をしているか、非常に濃い内容なので、ぜひ皆さんに読んでいただきたいです。

 

10万円から始める高配当株投資術

厳密にはファンダメンタル分析に特化した書籍ではないのですが、本書もおすすめなのでご紹介したいと思います。本書は基本的には高配当株に投資をし、安定的に資産を増やしていくという点にフォーカスした書籍です。ただ配当利回りが高ければ良いというわけではなく、高配当株の中でも買ってよい株、買ってはいけない株というのがございます。そこでファンダメンタル的にどういった株式を買ってはいけないのか、またどういった業種の株を買ってはいけないのかという所が紹介されています。また本書最後の「高配当株優柄銘柄」は今まで自分ではきがつけなかった銘柄も多かったので、勉強になりました。

 

バカでも稼げる 「米国株」高配当投資

本書は上の「10万円から始める高配当株投資術」と類似していますが、米国株に特化している所が大きな特徴です。今まで日本人の方が書いた米国株投資の本というのはそれほどありませんでした(どちらかというと海外の方が書いた書籍の、日本語訳というものが多かったです)。本書のメインの内容といたしましては、高配当でかつ増配している、いわゆる株主への還元を重視されている企業を的確に選び、それを10銘柄ほどで持ち、また入ってきたキャッシュで再投資するという非常に手堅い手法が紹介されています。(本書の内容は「【米株初心者の方はぜひ】「バカでも稼げる『米国株』高配当投資」は、米国株投資を始める最初の入門書として最適」でもご紹介させていただいております)

 

 

1%の人が知っている99%勝てる株が見つかる本

こちらは元ファンドマネージャーだった山本 潤(やまもと・じゅん)氏と、経営者である皆木 和義(みなぎ・かずよし)氏による書籍です。本書は主に以下の2つのパートで構成されている。

  • 優良銘柄の見つけ方、また本書で紹介されている手法に合致する銘柄
  • 経営戦略、ビジネスモデルの見極め方 

 本書で紹介されている手法は「多段階配当モデル」というもので、わずか11の計算を行うだけでお宝株が見つけられるというものだ。個人的には非常に理にかなったものだと感じており、また簡単にファンダメンタル分析ができるという点で、本書は優れていると感じている。また後半のビジネス分析は、ビジネスマンであれば知っておきたい知識、またそれを投資にどう生かすかということが述べられている。とても良い本だと感じている。

 

投機ではない! これからはFX(外国為替)で賢くリスクヘッジ

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FX(外国為替証拠金取引)という話をすると、どうしても投機的な要素がとても注目されます。しかしこのFXは、リスクヘッジという観点で使えるということをお話したいと思います。

 

 

イタリアに端を発したユーロ圏経済への不透明感から国債利回りが上昇

昨今イタリア国債の利回りが急上昇(イタリア国債の価格が下落)というニュースがマーケットをにぎわせています。

www.nikkei.com

こちらの記事での注意点は2つあります。

  • イタリアでは10年国債利回りが一時、2014年以来の3%台まで上昇(債券価格は下落)。スペインやポルトガルの国債も売られた。一方、経済的にしっかりしているドイツやフランスなどの金利は低下基調にあり、リスク回避に傾斜する投資マネーは「南欧売り」の構えを強めている。
  • イタリアでは不良債権処理の遅れも懸念材料だ。主要銀行の不良債権比率は2017年末で11.1%と、ユーロ圏平均の4.1%の2倍以上の水準だ。仮に景気減速の流れが強まれば、イタリアの金融セクターが打撃を受け、欧州全体に悪影響を及ぼすリスクもある。 

ユーロ圏経済への不透明感というのは、時折マーケットに顔を出し、ギリシャ危機やBrexitといった話題は、その度にマーケットに影響を出していきました。

 

こういった話が出てくると、否が応でも株式市場も反応し、リスク回避志向の高まりから株式市場の下落、ドル買い・円買いという流れが強くなります。

 

ユーロ危機の時の賢いヘッジ手段とは

ユーロ危機が取り沙汰されると、機関投資家はCDS(クレジットデフォルトスワップ)という取引を行い、リスクヘッジを行うことができます。しかし、一般の個人投資家の方では、この取引はできません。

 

そこで個人投資家が考えたい一番簡単なヘッジ方法は、ユーロ売り/ドル買い(あるいは円買い)です。ユーロ/ドルかユーロ/円をショート(売り持ち)するのです。

 

これは過去のギリシャ危機の時もうまく行き大手の事業会社さんも行っていましたが、CDSというあまり馴染みのない取引でなくても、FXを上手く使うことで、あなたの資産を守ることができます。

 

ユーロのショートでスワップももらえる

以下は業界最大手FX会社「DMM.com証券」様の、2019年3月29日時点の為替レートとスワップポイントです。(最新のレートは、リアルタイムレート - DMM FXからご覧ください)

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これを見てお分かりの通り、ユーロ/円やユーロ/ドルはショートすることで、スワップポイントも受け取ることができます。つまりマーケットリスクをヘッジしながら、スワップポイントも受け取れるということになります。

 

スワップ金利狙いで、「高金利通貨のロング、円をショート」というのが流行り、トルコやブラジルといった通貨を買い持ちにする投資家が増えました。しかしこういった通貨は、ボラティリティが高く、スワップ金利を大きく上回るような損失を計上してしまった投資家の方も多いのではないでしょうか。

 

参考記事

www.nikkei.com

 

今回ご提案しているユーロのショート、ドルあるいは円のロングは、マーケット規模も大きいので流動性という点でも懸念は少ないですし、あくまでも既にお持ちの資産を守るという意味での取引なので、もしユーロ圏への懸念が後退し、あなたの資産価値が上がれば、それはそれで良いシナリオだと思います。

 

(FX会社での口座開設は「DMM.com証券 」がおすすめです)

 

終わりに

いかがでしたでしょうか。現在FXというと、その投機的な側面から「FX証拠金倍率、健全性低い業者の上限下げ 金融庁方針 :日本経済新聞」でも取り上げられているように、レバレッジ取引という点への懸念が高まっています。

 

しかしFXは本来はレバレッジを上手く使い、少ない資金でも賢くリスクをヘッジできるツールなのです。FXでは短期売買だけではなく、資産保全の意味でも上手く使い、我々の味方にしていくことが大事なのです。

 

▼以下は関連記事です。

外国為替取引について学びたいという方は以下の書籍がおすすめです。

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あなたの資産を守ってくれるかもしれない?為替ヘッジ付き債券とは?

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アメリカの雇用統計はなぜ注目される?雇用統計の意義と、予想するヒントは?

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外国為替関連のデリバティブとしてメジャーなクロスカレンシースワップとは?

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高評価でイチ押し GCIエンダウメントで積立投資を開始

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以前のブログで、朝日Nvestグローバルバリュー株オープンの解約を決めたというお話をさせていただきました。

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少し投資枠があいたので、何に投資しようかなと考えていたのですが、今後は「GCI エンダウメントファンド(成長型)」にすることにしました。今回はこの投資信託に決めた理由を少しご紹介したいと思います。

 

 

ハーバード大学も行っているエンダウメント投資を活用

当ブログでは、ご紹介をさせていただいたことがあるのですが、このGCIエンダウメントファンドというのは、海外ではスタンダードのエンダウメント投資という考え方がベースにあります。

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ファンドアナリストが解説!長期の資産形成を可能にする「エンダウメント戦略」とは? | 特集 | 楽天証券」をご覧いただきますと、エンダウメント投資に関して、以下のような紹介がございます。

エンダウメントとは、寄付金によって設立された米国の名門大学の財団、基金のことです。GCIエンダウメントファンド(成長型)、GCIエンダウメントファンド(安定型)は、このエンダウメントの運用において大学基金が実践してきた投資手法やスタイルを模範とし、長期のグローバル分散投資を目指します。具体的には、新興国を含む国内外の株式と債券、さらにリートにも投資を行い、エンダウメント運用で積極的に活用されているオルタナティブ戦略も取り入れます。 

 

米国では、大学の基金というのは、基本的には寄付で成り立っており、つまりは返済の義務がないお金ということになります。返済の義務がないということは、すぐに換金をする(キャッシュにする)必要がないということですので、長期的な運用を行うことができます。

 

日本では、大学が行うお金の運用というと、デリバティブを使って、多額の損失が出たというニュースを聞くことがあります。しかしアメリカでは、投機的な運用というよりは、より着実な資産形成という観点で、大学の運営に必要なお金というものをねん出しています。

 

(以下は参考記事ですが、日本の大学がデリバティブを不用意に使ったために、多額の損失を出したという記事になります)

media.yucasee.jp

 

米国では、株式や債券、オルタナティブ投資を活用し、長期的な分散投資を目指しています。「米国名門大学の資産運用が注目を集めている理由 | 富裕層向け資産防衛メディア | 幻冬舎ゴールドオンライン」によりますと、2015年のハーバード大学の資産分配(アロケーション)は、以下のようになります。

ハーバード大学基金の2015年のアロケーションを見てみると、

米国株11%、
海外株11%、
新興市場株11%、
PEファンド 18%、
天然資源11%、
不動産12%、
絶対収益型ヘッジファンド14%、
債券10%

このように我々も参考にしたくなるような運用を行っています。

 

GCIエンダウメントファンド(成長型)とは

では、今回採用したGCIエンダウメントファンド(成長型)というファンドについて見ていきたいと思います。こちらは、モーニングスターが選ぶ2017年「モーニングスターアワード・ファンド オブ ザ イヤー2017バランス(成長)型 部門」で、最優秀ファンド賞を受賞しました。

(参考記事「<最優秀ファンド賞>GCIエンダウメントファンド(成長型)、米大学基金の運用に学ぶ一歩進んだ分散投資| モーニングスター」)

 

その中で、通常の株式や債券に加えて、オルタナティブ資産を投資対象としているのが、当ファンドの大きな魅力です。我々、一般投資家がヘッジファンドといったオルタナティブ資産に投資をしようとすると、コストの面や投資額の面から難しいケースがあります。

 

しかしながら、当ファンドに投資することで、こういったオルタナティブ投資のリターンや分散効果も一気に享受してしまうことができます。上の記事では、運用者の山内氏が、当ファンドに関して紹介をしております。

「GCIエンダウメントファンド」は、オルタナティブファンドを資産の3分の1ほど組み入れ、資産全体の変動率を抑えている。1年間のリスク水準の目安を8%とする「成長型」と、同5%の「安定型」がある。「成長型」は、現役世代の資産運用、または、積み立て投資の対象商品に相応しいと考える。「安定型」は、リスクを抑えることによって、投資期間がより短い5年-10年程度に対応することを意図している。

 

また2016年にマーケットをにぎわせたBrexit(英国のEU離脱)の時に関しては、こちらのファンドならではの方法で利益をあげました。

クオンツ運用によるシステマティック・マクロ戦略を使っている。人間の投資判断を一切排除しているため、たとえば、2016年6月のBrexit(英国のEU離脱)の折には、ポンド/円でショートポジションを取って1日で12%の利益を出すなど、一般的な人間の行動とは異なる投資行動をとることがある。年金や銀行といった機関投資家の資産運用に提供しているが、株式や債券などの伝統的な金融資産とは異なる運用成績を残すファンドとして評価していただいている。 

 

こういった投資手法というのは、インデックスファンドではもちろんできないですし、アクティブファンドであっても、株式や債券といった伝統資産のロングオンリーだけではできません。分散投資という意味でも、1つこういった従来の投資法とは異なるファンドを持っておくことは、重要だと思います。

 

低い運用コスト

ヘッジファンドだと利益の20%がコストとして持っていかれるという話がよくあります。ヘッジファンドでなくても、アクティブファンドはコストが高くなることが一般的です。

 

しかしこのGCIさんのファンドは運用コストも低く抑えられています。先ほどの「<最優秀ファンド賞>GCIエンダウメントファンド(成長型)、米大学基金の運用に学ぶ一歩進んだ分散投資| モーニングスター」では、運用者の山内氏のコストに関するコメントが載せられています。

信託報酬等の手数料水準は抑えた。運用は、ファンド・オブ・ファンズ形式で行っているが、信託報酬は年0.65%で、運用資産残高が500億円を超えると0.55%になる。組み入れているファンドのコストも考慮したトータル運用コストは年1.2%程度にしている。

 

1.2%程度という運用コストは、非常に低いと思います。特に、以前の朝日Nvestグローバルバリュー株オープンの信託報酬が、1.94%程度であったことを考えると、こちらの方が魅力的なことがお分かりいただけます。

 

当ブログでも何度かご紹介させていただいていますように、コストに関してはなるべく抑えるというのがベースにあります。そういった意味でも、このGCIエンダウメントファンドは、良いファンドだと考えています。

 

実際の運用パフォーマンスは?

以下は、「モーニングスター」さんのデータになります。以前持っていた朝日Nvestグローバルバリュー株オープンと比較をしてみたいと思います。GCIさんのファンドのデータが1年分しかないため、1年での比較とします。

 

朝日Nvest グローバルバリュー株オープン

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GCI エンダウメントファンド(成長型)

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トータルリターン、標準偏差ともに、GCI エンダウメントファンド(成長型)が上回っていることがご覧いただけます。そのため、シャープレシオもGCI エンダウメントファンド(成長型)が良い数値になっています。

 

もちろん今後もこのパフォーマンスが続くということではありません。また運用期間がそれほど長くないということも気にはなります。しかし、それを踏まえた上でも、魅力的なファンドだと思います。

 

(シャープレシオについて復習されたい方は以下の記事をご覧ください)

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終わりに

ファンドを入れ替えるのは非常に勇気がいりますが、しばらくはこのGCIエンダウメントファンドで投資を行っていきたいと思います。もしこのファンドにご興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、以下の動画や書籍を購入することをおすすめします。

 

大事なお金を預けるファンドマネージャーです。アクティブファンドですので、運用者がどういった考えをお持ちなのかということを知るのは非常に重要です。信頼できるファンドマネージャーかどうかを見極めることによって、万が一ファンドのパフォーマンスが落ち込んだ時でも、平常心でいられるか決まってきます。

 


GCIアセット・マネジメント

 

▼以下は関連記事です。

資産運用を始めたばかりの方にぜひ読んでいただきたい記事をまとめました。まずはいろいろ基礎から学びたいという方はこちらをご覧ください。

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資産運用をより深く勉強されたい方にぜひ読んでいただきたい書籍です。初心者の方から投資経験の長い方まで、誰が読んでも満足できると思う本をまとめました。

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ポートフォリオのリスク管理に関して、まとめました。なぜリバランスが大事か、あえてファンドを購入することがリスクの低下につながるか、このあたりの話が書いてあります。

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外資系金融で働く私が、実際に資産運用・投資で持っているポートフォリオの作り方

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今回は私自身が行っている資産運用における資産分配の決め方や、それを運営してい来る上での注意点(ルール)をお話してみたいと思います。今回は具体的な分配比率は載せていません。あくまでもどのように考えてポートフォリオを作成しているかという点にのみ焦点をあてています。

 

 

私の作る「自分ファンド」

金融機関で働いていると、投資にはいろいろな制約がつきます。特に個別株は、ある程度の期間売ってはいけないといったことや、そもそも株を買う段階で会社に申請をしないといけないといったことがあります。その一方で投資信託であれば、あまりそういった制約が適用されなくなります。

 

そこで外資系金融機関にいる人も、投資信託での運用というのをけっこうやっています。自由にできる数少ない資産運用の一つなのです。私自身もいわゆる給与だけではなく、資産を増やすということに非常に興味がありますので、「自分ファンド」を作り、せっせと運用をしています。

 

まずはどういったことを考えて投資対象を選んだか、そして選んだ商品をどうやってメンテナンスしていっているかをご紹介します。

 

ポートフォリオの投資対象選定 

まずは実際にどういった商品に投資しているのか、またその時に気を付けている点についてご紹介をしたいと思います。私は自分の相場観も加味したうえで、コストに気を付けつつリスクも抑えながら、リターンをどう最大化していくかということを考えています。

 

徹底的な分散投資

私のポートフォリオは徹底的な分散投資に基づいています。基本的には、毎月の積立によるドルコスト平均法によって価格下落のリスクを抑えつつ、投資金額を増やしていく方法を採用しています。

 

参考記事 ⇒ 「投資初心者必見!ドルコスト平均法って万能なの? [資産運用] All About

allabout.co.jp

 

まず投資対象を、地域ごとに「日本国内」「先進国」「新興国」、商品ごとに「株式」「債券」「REIT」と以下の9つのように分類します。

  • 国内株式
  • 国内債券
  • 国内REIT
  • 先進国株式
  • 先進国債券
  • 先進国REIT
  • 新興国株式
  • 新興国債券
  • 新興国REIT

この中で自分自身のリスク許容度にあった割合で資産分配をしていきます。このようにいろいろな資産に幅広く投資をする分散投資を行うことでリスクを抑えながらもリターンを確保することができます。

 

インデックスファンドをメインに若干のアクティブファンドを入れる

常にインデックスファンド派とアクティブファンド派は意見がぶつかりあう場面があります。やはりコスト面からインデックスファンドは魅力的でしょう。例えばコストが2%のファンドがあった場合、何もしなくてもあなたのリターンは2%減ることを意味しています。それがどれだけインパクトのあることかは想像に難くないはずです。

 

参考記事⇒ 「お金を働かせる。でもお金の働き先として不適切なブラック企業とは!?

www.finance-tenshoku.com

 

しかしながら、アクティブファンドの中にはそのコストを払ってでもあり余るリターンをもたらしてくれるものもあるのも事実です。私のポートフォリオでは「インデックスファンド約6割、アクティブファンド約4割」というルールを決めています。こうすることで、コストを抑えつつもリターンの底上げが期待できます。アクティブファンドを選ぶ際にはシャープレシオという指標も参考になります。

 

参考記事⇒「投資はハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターンなのか

www.finance-tenshoku.com

 

日本株はアクティブファンドがメイン

日本株の投資に関しては、インデックスファンドよりもアクティブファンドの割合を多くしています。たしかに低金利政策が続いているものの、あまり日本という国は企業が発展しにくい環境のように感じています。その理由としてはこういったことを考えています。

  • 少子高齢化による人口低下
  • 増税による企業・消費活動の低迷
  • 期待インフレ率がなかなか上がらないこと
  • 地震や天災への警戒感

 

「日経平均」vs 「S&P500」 過去5年~30年間、投資していたらどうなっていたか試算してみた | マネーの達人」では、ブルームバーグのデータを使った日経平均株価と米国の代表的な株価指数であるS&P500のチャートの比較が出ています。

 

manetatsu.com

 

日本株はバブル時につけた高値から見ると、まだまだ半値程度のところに位置している一方で、米国株はリーマンショックといったイベントがあったにもかかわらず、右肩上がりであがっています。

 

海外株式市場にはインデックスで低コストで投資することに意味がありそうですが、日本株では大きな資産拡大は難しそうです。そういった意味で、やはり優秀なファンドマネージャーが運用するアクティブファンドで、日本の「良い会社」に投資することが重要だと考えています。

【日経平均株価】

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【S&P500】

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国内債券は投資対象外

私は国内債券には投資をしていません。アロケーションとしてはゼロになります。理由は以下の2つからになります。

  • 日本が超低金利が続いていること
  • 債券が高値圏であるため、上昇余地が少なくなっていること

 

元々債券は株式とは逆相関(値動きが逆になるため)、株式市場が暴落したときのポートフォリオへのダメージを減らすために入れることが一般的だと考えられてきました。特にリーマンショック時には株式市場が下落している一方で債券価格は上昇したため、上手く分散投資ができていればダメージを抑えることができました。

 

しかし、今は日銀が債券を購入していることもあり、債券価格がすでに高値圏に位置しています。今後日銀は債券購入をどこかの段階でやめないといけなくなっていきます。こういった出口戦略が意識されると、債券が供給過多になり、値崩れをする恐れがあると考えています。そのため、国内債券は投資対象としていません。

 

外国債券は為替ヘッジをつけてうまく活用

国内債券は投資対象としていない一方で、海外債券は投資対象としています。先進国債券と新興国債券へとバランスよく分配をしています。特に新興国債券はある程度のリスクはあるものの、高利回りな点は非常に魅力的であり一定の割合を分配しています。

 

外国債券は特に為替リスクというものも考えないといけません。私は外国債券に関しては必ずヘッジ付きのものを採用しています。たしかにヘッジコストはかかりますが、債券という商品の性質などを考えると為替ヘッジは必須だと考えています。

 

その理由は「あなたのポートフォリオを救ってくれるかもしれない、為替ヘッジ付きの外国債券ファンドとは!?」をご覧ください。

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不動産投資の一環としてREITも活用

REITというと、まだあまり投資対象として考えていらっしゃる方は多くないようです。資産運用の書籍を見ても、まずは株式と債券から始めることを勧めています。とは言え、不動産への投資を行うREITは非常に魅力的な商品です。

 

REIT投資 3つの魅力はこれだ! [投資信託] All About」ではJ-REITに投資するメリットを3つ紹介しています。

  • 利益の90パーセント以上を分配
  • 不動産特有の流動性の低さを解消
  • 少額から投資が可能

 

これに加え、金余り時の資金は不動産へ流れる傾向が強く見られます。80年代後半の日本のバブルや、米国のリーマンショック前を見ると不動産価格の上昇が顕著に見られました。もちろんそのあとにバブル崩壊ということはありましたが、それでも分散投資の一環として、実物資産への投資を行っているREITを持つことはあなたの強い味方になってくれるでしょう。

 

コモディティはポートフォリオに入れない

投資対象のコモディティ(いわゆるオイルや金といった商品)ですが、私はポートフォリオには入れていません。コモディティの中でも金(ゴールド)は安全資産としても意味合いも強く、ポートフォリオへ入れることをお勧めしている人もいます。

 

でも、私はポートフォリオに入れようとは考えていません。理由はあくまでもコモディティは単体ではリターンを生み出さないということです。もちろん値動きではリターンを生み出しますが、コモディティ自身が金利といった形でのリターンは生み出してくれません。あくまでも投資はキャピタルゲインとインカムゲインの両方で考えたいと考えています。そういった意味では値動きでのリターンのみというのは、あまり魅力的だとは感じていないのが現状です。

 

ポートフォリオ運営における注意点

このように決めてきたポートフォリオですが、どのように維持していけばいいでしょうか。

 

定期的なリバランス

リバランスは適度に行うべきだと考えています。年に一度程度を推奨しているケースもありますが、私は月に一度くらいで行っています。特にマーケットが動いているときは、資産の分配比率が大きくずれ、思わぬ損失や利益のチャンスを見逃してしまうケースがあります。そうならないためにも、適度なリバランスは必要だと考えています。

 

リバランスに関しては「日経平均25年ぶりの水準 今こそリバランスで適切なリスク管理を実行」もご参照ください
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一度決めたアロケーションは守る

3.1と関連してきますが、一度決めたアロケーションは絶対に守りましょう。特に昨今の株高で、もっと株式に投資をしようという思いが強くなる場合があります。でもマーケットは生き物です。一週間後にどうなっているかも分かりません。今、上がっていても、今後も上がり続けることにはならないというのが金融市場です。

 

『投資】と 『投機』の違いは結局何?資産運用では必ず『投資』を!」で、鎌倉投信の新井氏のコメントを紹介させていただきました。

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彼は徹底的に「市場を読まない」ということを実践しています。マーケットの予想はほぼ無理です。そのことを理解した上で、自分の決めたルールに従うことが資産運用において最も重要なことなのです。

 

投資をやめない

結局、資産運用では「やめない」ということが基本になります。多少マーケットが動いたとしても、そこでやめてしまっては利益を享受することができません。そもそもインデックスで積み立てを行うということは、「世界の市場に対する期待リターンがプラス」であるという考えに基づいて行っています。

 

つまり多少下げたとしても最終的には戻り、また上昇を続けるということが理念にあります。長期に持つということもあり、この投資方法は逆張りの発想が重要になります。多少下げたからといって慌てないでください。もし慌てるようであれば、そのポートフォリオの持つリスクがあなたのリスク許容度を超えてしまっていることを意味します。その場合は、ポートフォリオの見直しから行うようにしてください。

 

資産運用を楽しむ

ここで紹介している積み立てによる投資はあくまでも、「数か月で大金持ちになる」といった類のものではありません。あくまでもじっくり「自分ファンドを育てる」ということに重きを置いたものになります。だからこそリスクを最小限にしながら、利益をじっくり育てていくものになります。

 

投資を始めると、世界のニュースに目が行くようになります。視野が広くなります。そういったことを楽しみながら、資産運用に向き合っていってください。資産も増え、視野も広くなるという、まさに一石二鳥という状態になれば最強です!

 

終わりに

今回は私がどういったことを考えポートフォリオを組み運営しているかご紹介をさせていただきました。あくまでも一つの考え方ですが、少しでも参考になるようなことがあれば幸いです。

 

投資を始めるなら「マネックス証券」がおすすめです!!

 

▼以下は関連記事です。

今回ご紹介した方法で作ったポートフォリオを具体的なファンド名も併せてご紹介をさせていただいております。実践編としてご覧ください。

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実際に資産運用を開始、またポートフォリオを作るときにぜひ読んでおきたいおすすめ書籍を10冊選びました。まずは本で勉強したいという方はこちらをご覧ください。

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投資信託に割高・割安という発想はあてはまるのか。投資を始めた人がまず気になる基準価額に関してまとめてあります。

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【外資系企業】これは怖い、解雇を示唆する言葉「PIP」とは

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今までに「PIP」と呼ばれる言葉を聞いたことはありますか?

 

このPIPという言葉、響きはどことなく可愛い感じがしますが、実はかなり恐ろしい言葉なのです。当ブログの読者で、外資系金融機関での勤務に興味がある方はぜひ知っておいていただきたい言葉なので、今回はご紹介したいと思います。

 

 

PIPとは

PIPとはPerformance Improvement Planの略で、日本語では「業務改善計画」といった訳になります。何かというと、結果を出せていない社員に対して、どうやってパフォーマンスを上げていくのかということを考えるように促されるものになります。

 

会社は自分のことを考えてくれていてサポートしてくれるのかと考えた方。。。

 

それは大きな間違いです!

 

PIPとは、むしろ社員を退職に追い込む場合に使われるケースが多いものになります。実際のこのPIPと呼ばれるものがどのようにして始まっていくか見ていきたいと思います。

 

PIPの流れとは

実際PIPが出されると概ねこのような流れになります。

 

マネージャー/ 人事部 から呼び出される

今のパフォーマンスについて話される(だいたいはダメ出し)

PIPの対象だと言われる(そして業務改善計画を一緒に考えさせられる)

もしできなければ賃金が下がる、解雇を示唆される

 

PIPの本当の意味とは

ここで出てくる業務改善計画とは、具体的にはどういったものになるでしょうか。例えば「一か月で売上を〇〇円にします」「これだけ勉強して知識を身につけ、チームに貢献します」といったものになります。

 

でも実際は。。。。

 

そんな業務改善計画。達成はほぼ無理です。。。

 

そんな目標が達成できるのであればPIPの対象にはまずなりません。

 

ではなぜそういった制度があるのか。

 

それは解雇に追い込むためです。

 

結局はこれができなければクビにしていいよねという計画を作らされ、それが達成できないことを理由に退職に追い込むわけです。(あくまでも自主退社にするのが会社の狙いです)

 

やはり外資系といえど、日本では解雇をそう簡単にはできません。したがって、自分から退職するように追い込むのです。

 

本当に恐ろしい制度です。

 

過去には、「ブルームバーグPIP解雇事件」というものがあったようです(詳細はリンクよりご覧ください)

 

私が実際に目撃した恐ろしいPIPの実情とは

私があるチームのマネージャーを行っていた時に、チームで他の人と比べると仕事が遅い人がいました。入社したばかりと言こともあるので、私はいつか慣れてきてチームに貢献をしてくれることを期待していました。

 

ある日、私の上司に私と彼が呼び出され、PIPの話をされました。この時が私自身初めてPIPを目撃したときになります。

 

とりあえず入社したばかりといこともあるので、いろいろなマニュアルを読んで、本も読んで、知識を身につけていくことを、当面の目標(業務改善計画)としました。

 

その後、彼はデスクに戻り、目標達成のために努力を始めました。

 

私はその上司と2人きりになり、こんな言葉を言われました。

 

「しっかりサポートしてあげてください。そうしないとクビにできないから」

 

本当に驚きました。どうすればいいんだろうとも思いました。

 

実際私は彼のサポートを今まで以上に手厚く行いました。

 

それは会社に彼を解雇するための事由を与えるためではなく、早く業務に慣れ、会社を見返してほしかったからです。

 

結局彼は退職をし、ほかの会社でのびのびと仕事をしていると聞きました。

 

結果的には良かったと思うのですが、同時にこの業界の闇の部分を見た気がしました。

【米株初心者の方はぜひ】「バカでも稼げる『米国株』高配当投資」は、米国株投資を始める最初の入門書として最適

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今回はTwitterでも話題のバフェット太郎さんの書籍、「バカでも稼げる『米国株』高配当投資」の感想をレビューとしてご紹介したいと思います。

 

バフェット太郎さん(@buffett_taro)はtwitterのプロフィールにありましたが、「日本一アンチの多い米国株ブログ『バフェット太郎の秘密のポートフォリオ』書いてます」とのことです。「日本一アンチの多い」にドキドキしながら、本書を購入してみました。

 

 

(追記)

当記事の感想が、バフェット太郎氏のブログで紹介されました!!

buffett-taro.net

 

 

なぜこの本を手に取ったか

現在、個人投資家の資産運用の状況を見ると、インデックスファンド(あるいは投資信託)を使った積み立てによる投資というのが流行しているようですが、本書は米国の個別株に特化したものとなります。

 

日本人の書かれた米国株投資法に関する本は、近年数は増えてきていますが、それでも日本株なんかと比べるとまだまだ数は少ないのが現状です。そんな中、日本の方が書かれた「英語力ゼロ」「知識ゼロ」で始められる米国株投資法というものに興味を持ち、購入してみました。

 

感想

言葉のチョイスとして時々過激だなと思う部分がある一方で、内容は正統派の長期投資をご提案されている書籍になります特に高配当で、かつ増配しているという、いわゆる株主への還元を重視されている企業を的確に選び、それを10銘柄ほどで持ち、入ってきたキャッシュで再投資するというオーソドックスだけれども手堅い手法が述べられています。

 

本書にもありますが、株式市場には流行りや廃れといったものがあり、直近ですとFAANG株と呼ばれるハイテク株(Facebook、Amazon、Apple、Netflix、Google)が市場を賑わせていました。

 

(あまり馴染みがない方は、「【図解:3分で解説】FANG(ファング)、FAANG、MANTとは(外国株式銘柄)」もご覧ください)

 

このあたりの銘柄の動向は、投資家も注目をしており、ブルームバーグでも今年の4月に「「FAANG」株の米国株全体への影響、実は大きくない - Bloomberg」といったニュースが出たりしておりました。

 

少し話が脱線しましたが、こういったマーケットでの注目度に左右されるような銘柄ではなく、一般的には地味と呼ばれるような銘柄を持って、運用していくことを主張されています。時折出てくる過激な言葉遣いとは裏腹に、「長期運用」という目線に立った非常に好感の持てる手法だと思います。特に良かったと思うのは以下の3点です。

 

均等分散投資をし、配当金で再投資を行う

本書に時折出てきますが、バフェット氏は以下のような手法を使われています(以下の一文は本書99ページより)。

バフェット太郎は10社に均等分散投資し、配当金を組入れ比率最低銘柄に再投資することをルールにしている

 

これは投資信託でポートフォリオを作るときに、何度か本ブログでもご紹介したリバランスの考え方と同じだと思います。

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またこの10社という所が大事だと思います。あまりにも銘柄数が少なすぎると1銘柄の動向が自身のポートフォリオに大きく影響を与えてしまいます。一方で、銘柄数が多すぎると、分散がされすぎてしまい、資産を効率よく増やすことが難しくなってきてしまいます。

 

銘柄数が増えた分散という意味では、インデックスファンドがありますが、ある程度自信のある銘柄で資産運用を行うということは、リスクも上がりますが、リターンを程よく上げる効果が期待できます。

 

その数をバフェット太郎氏は「8~16銘柄」と提案されています。この中で、パフォーマンスが悪かったもの(安くなった銘柄)をコツコツ買っていくことで、上昇相場の時に一気にリターンを高めることができます。

 

またここで選ぶ良い銘柄の基準の1つとして「営業キャッシュフロー・マージンが同業他社に比べて継続して高い企業」と定義しています。投資初心者の方だと売り上げや利益という言葉に惑わされがちですが、良い企業というのはキャッシュフローが潤沢な企業となります。そのことを改めて述べられている所も、非常に良いと思いました。

 

財務分析に苦手意識がある方はまずこの本から始められると良いと思います。

 

良い銘柄に分散投資をし、再投資を行っていく。投資の一番重要な部分だと思います。本書ではまた再投資を行った場合と行わなかった場合の比較も紹介されています。再投資がいかに大事かご理解いただけると思います。

 

カンタンなルールに従うロボット投資家たれ

本ブログでもご紹介してきましたが、投資を行うときはルール決めがあなたの資産運用を大きく左右します。鎌倉投信の新井氏の言葉を何度か引用させてもらいました。

徹底的に市場を読まない。予測しても当たらないから。 

 

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結局ルールを決めないと、迷いが生じてしまいます。特にこのバフェット太郎氏も提案している長期投資法は、株価が安くなっているときに、多く買うことが重要になってきます。下がっているときに株を買うということは、投資を始めたばかりの人には勇気がいることになります。

 

しかし前もってルールを決めておけば、そこで迷いは生じません。機械的に安くなった株を一定の金額買い付けるということができます。これができることによって、株式市況が元に戻ってきたときに、この時に安く購入していた株があなたの資産の拡大に寄与するのです。

 

バフェット太郎厳選!賢者のための黄金銘柄30種

ここは本書を実際にお読みいただいて見ていただきたいと思うので、詳細な銘柄はここでは紹介しませんが、米国のいわゆる優良企業がリストで紹介されています。

 

日本の投資家の方だと、あまり米国株に馴染みのない方もいらっしゃるかもしれません。そんな方にこそまずはここのセクションをお読みいただきたいです。どれも手堅く、割安になった所では、積極的に買っていきたい銘柄だと思います。

 

先ほども述べたように派手さはないかもしれませんが、地味に伸びていく、またアメリカのみならず全世界で生活に密着した銘柄が多くあります。確立されたブランド力を活かしたキャッシュフローというのは、今後も期待できるでしょう。

 

終わりに

本書は過激な言い回しとは裏腹に、非常に手堅い教科書的な内容の本でした。特に米国株投資に馴染みのない方はまずこの本から読まれると良いかもしれません。

 

税金に関してのお話の部分は、アメリカ人が書いた米国株投資の本では出てきません。あくまでも日本の方が書いた本だからこそ出てくる、米国株投資初心者の日本人向けの本と言えます。

 

米国株は安定的にパフォーマンスが良い傾向が、過去のトレンドから見て取ることができます。上手くポートフォリオに組み込んでいけば、リターンの底上げが狙えるかと思います。

 

「アマゾンのすごいルール」は、アマゾンの強さやの理由や企業文化が分かる良書でした

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今回は「アマゾンのすごいルール」という本を読んだので、その感想をレビューとしてご紹介したいと思います。「アマゾンのすごいルール」の著者は、佐藤将之氏でアマゾンジャパンの立ち上げメンバーとして2000年に入社され、2016年までアマゾンの日本でのプレゼンス拡大に貢献された方のようです。

 

感想としては、amazonが一企業として短期間でここまで拡大できてきたその強さの秘密、またそれを可能にしている企業文化が分かる本で、多くのビジネスマンや起業家が何かしらのヒントを得られる良書だと思いました。

 

 

なぜこの本を手に取ったか

私自身がamazonという企業のサービスを非常によく使っているということはあります。「amazonプライム」はもちろん「Amazon Music Unlimited」も利用させていただいております。

 

(アマゾンプライムを活用して楽しく英語を勉強する方法を以下のページで紹介しています。こういった使い方ができると英会話スクールに行く必要もなくなってきます、そういった意味でもアマゾンのサービスは革新的だと感じてしまいます)

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これらのサービスは一度お使いになるとお分かりいただけるかと思いますが、格安で多大なエンターテイメントコンテンツにアクセスができるという点で、今までにない素晴らしいサービスだと思います。

 

こういった革新的なサービスをどんどんマーケットに提供されているamazonさんの強さの秘密、またそこから何かヒントを得られないかと思い、本書を手に取りました。

 

また本書の冒頭に、対象とされている読者層が記載されています。つまりこういった方に読んでもらいたいというところですが、このように述べられています。

  • アマゾンへの入社を考えている。あるいはアマゾンと新規取引をしたいと考える人
  • アマゾンという組織が発揮する強みを自社にも取り入れたいと思っている人
  • 現在、ビジネスでアマゾンと取引があるが、アマゾンの考え方に奔走されている人
  • 自社の事業が、アマゾンによって脅かされている、あるいは近い将来脅かされそうだと感じている人
  • アマゾンに事業投資を考えている人、アマゾンとの事業提携などを考えている人

どうでしょう。どれか一つでも当てはまれば、ぜひ本書を手に取っていただきたいです。単純に読み物としても非常に興味深いと思いますので、その点でも一読の価値はあると思います。本書で特に響いたのは、以下の3点です。

 

感想

Amazon OLP (Our Leadership Principles)

アマゾンではOLPと呼ばれるものがあります。それは「Our Leadership Principles」と呼ばれるもので、アマゾン重視する人材という分野で、アマゾンの価値観を定義づけているものと言えます。

 

Our Leadership Principles」のページをご覧いただきますと、以下の14個が紹介されています。

  1. Customer Obsession

  2. Ownership

  3. Invent and Simplify

  4. Are Right, A Lot

  5. Learn and Be Curious

  6. Hire and Develop The Best

  7. Insist on the Highest Standards

  8. Think Big

  9. Bias for Action

  10. Frugality

  11. Earn Trust

  12. Dive Deep

  13. Have Backbone; Disagree and Commit

  14. Deliver Results 

アマゾンでは採用時はもちろん、入社後もこの14個の基本原則に基づき、評価がされるということです。これを常に発揮し、行動できる人が、アマゾンでの成功のカギとなります。アマゾンに入社をすると、評価は2点で行われます。1つが業績。もう1つがこのOLPを体現できたかの360度評価になります。本書では各項目の詳しい説明があります。アマゾンで働いてみたいとお考えの方はぜひここを熟読してみてください。

 

「善意」は、決して働かない 働くのは「仕組み」だ

アマゾンでよく使われている言葉の1つ。それは、「Scarable(スケーラブル) かどうか?」だそうです。このスケーラブルは本書では以下のように定義されています。

「スケーラブルか?」とは、「現状の1000倍、1万倍のビジネス規模になっても、今と同じサービスレベルを保つことができるか?」という意味で使われます。

皆さんも仕事をしていると、小さな問題が起きたときに、多かれ少なかれ特別対応のような形をとってしまうことはないでしょうか。一時しのぎ的な部分もあるかと思いますが、自分の「善意」によって対応ができてしまうケースはあると思います。

 

しかし、それが今の数万倍の規模になった時に同じことができるでしょうか。私自身、今までいろいろな企業を見てきましたが、現在多くの企業はどんどん自動化できる仕組みというものが作られて行っています。人の感情が入る部分をできるだけ少なくして、極端な話で言うと、誰がやっても、また量が増えても一定のクオリティーを維持できるというのが、ビジネスのゴールになります。

 

私のマネージャーは、「今後は仕組みをデザイン(作る)することができる人材の重要性」をいつも言っています。現在金融機関では、大規模な人員カット、採用人数の大幅な減少というのが起きています。

 

日経新聞に出ていました「メガバンクが採用減らすのはなぜ :日本経済新聞」を見ますと、キーワードとして「低金利」と「デジタル化」が出ています。銀行が収益を稼ぎにくくなっているのと同時に、コストカット(人件費はもちろんオペレーショナルコスト)を行っていくことが最終的には金融機関として生き残っていく道だと考えております。

 

そういった中では、今までのように与えられた作業を行っているだけでは自身のバリューは発揮できなくなってきています。Fintechという言葉もありますが、金融業界は今後どんどんテクノロジーの力を取り入れていくことになります。仕組みをデザインするということは非常に重要なコンセプトになってきます。

 

少し脱線をしてしまいましたが、仕組みづくりの重要性を、アマゾンも強く感じていることが分かります。

 

Still Day One(まだ1日目なのさ)

ジェフ・ベゾス氏が、こんな質問をされたそうです。

ジェフは自叙伝を書く予定はないんですか? 

 その答えがこれだそうです。

アマゾンはまだ始まったばかり Still Day One (まだ1日目)なのさ 

 アマゾンは常に革新的なサービスを提供してきました。私が冒頭に述べたように、私自身の生活にも深く浸透をしてきており、アマゾンというサービスは身近なものになってきました。ここまで短期間で大きくなったアマゾン社のCEOであるベゾス氏が、以前としてこういった先を見据えた考えを持っているのが驚きです

 

今現在、彼の頭の中ではどういった未来が描かれているのでしょうか。アマゾンが今後も持続可能な成長企業である可能性を感じさせてしまう一言だと思います。

 

また「ジェフ・ベゾスが「20回目の株主書簡」で語った変わらぬ決意 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)」で紹介されているベゾス氏の言葉にこんな言葉があります。

「アマゾンの成長を支えているのは創業当初に決めた、現状に満足しないポリシーだ。顧客たちのより良い体験を求める欲望には終わりがない。昨日の驚きはあっという間に普通のことになってしまう」とベゾスは書簡の冒頭に書き、アマゾンが過去8年にわたり「米国顧客満足度指数」のナンバーワンの地位を守ったことにふれた。

 

「どうやったら常に顧客の要望の一歩先を行くサービスが実現できるか。そこにはシンプルな答はないだろう。しかし、あらゆる分野できめ細やかな努力を重ね、高い水準を保ち続けることが最善の手段だ」とベゾスは述べた。 

 ベゾス氏のアマゾンはStill Day One。そして、今後も成長していくための強い思いというものが伝わってきます。

 

終わりに

いかがでしたでしょうか。私自身、昔アメリカに住んでいた時に、アマゾンというサービスがここまで大きくなるとは正直思っていませんでした。しかし、このベゾス氏の「Still Day One」という言葉に代表されるように、常に顧客の期待の一歩先を行く革新的なサービスを生み出し続けてきたところに、このアマゾン社の強みがあるのでしょう。そしてそれを可能にしているのが、OLPに代表されるような行動規範により、社内でバリュー(価値観)が共有されているということが大きいでしょう。今後もアマゾンの生み出すサービスが楽しみです!!

 

▼以下は関連記事です。

ビジネスマンとして重要なスキルの一つとして、忍耐力というものがあります。本書「頭に来てもアホとは戦うな!人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法」はタイトルこそセンセーショナルですが、内容は非常に深く面白かったので、ぜひこちらも読んでみてください。

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【留学希望者必見】海外大学での英語のハンデを乗り越え留学を成功させる5つの方法・コツ

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海外大学への留学ということを考えたことはありますか?私自身、海外の大学を出て、大学院を卒業しました。社会人になる前に大学院まで終わらせてしまったのですが、今では一度社会人になってから海外へ留学するという方も増えています。

 

私自身、海外の教育機関を出たメリットを3つ感じています。

  1. 語学力が身に付く
  2. 世界中の人に会い、視野が広くなる
  3. キャリアへプラスの効果がある

 

あなたの人生を大きく変えるメリットがあるのですが、留学をし良い成績で卒業する、また投資した分のお金を取るだけの知識を身につけるのはかなり大変です。その理由の1つはやはり語学力になります。

 

日本の大学でも良い成績で卒業するには、高い日本語力が必要になります。それを海外の大学で行うにはその国の言葉を使いこなせないといけません。今回はそんな留学を成功に導く5つのコツを紹介したいと思います。(なお今回、私自身が米国に留学をしていたため英語を想定して話します)

 

 

完璧な英語を話そうと思わない

欧米人の話す英語ってかっこいいですよね。良くわからないうちに聞くと、本当に「ペラペラ」という言葉になるようにスムーズに聞こえます。そして意味は全く分かりません。

 

しかしそれを目指すと疲れます。英語と言っても実はいろいろあります。いわゆるアメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語などなどです。日本語で考えても、標準語、関西弁、沖縄弁などなどあると思います。

 

ここは思い切って、日本語英語という枠で考えてしまいましょう。どうしても日本では、カタカナ英語といった言葉で揶揄されることが多いですが、それを気にして話せないと、それはあなたにとって全くプラスになりません。海外のビジネスマンを見ると、英語がネイティブでない人はたくさんいます。しかしその中でも、その国のアクセントがありながらも、自信を持って話してます。

 

あなたの話す英語はネイティブと同等である必要はありません。難しい単語を使わなくてもコミュニケーションには問題ありません。まずは日本語訛りの英語と割り切って話してみましょう。

 

英語を効率気に覚えたい方はこちらの記事もご覧ください。

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留学センターの人と仲良くなる

現在アメリカの大学の多くには、留学センターと呼ばれるものがあります。つまり海外から来た留学生をサポートしてくれる人たちです。まずはそこの人と仲良くなりましょう。

 

彼らは留学センターと呼ばれるところで働いているので、留学生のあなたの味方になってくれます。彼らこそ多少つたない英語でも理解しようとしてくれます。まずは彼らと話し、自身のコミュニケーション力を高めるとともに、その学校のことをいろいろ聞きましょう。

 

留学生向けにイベントを企画してくれるケースも多々あります。他の留学生とつながったり、留学生とつながろうとしてくれる現地の人は、あなたにとって強い味方になります。留学センターをうまく活用しましょう。

 

授業は数学と歴史から取る

次は授業の取り方のコツです。これは私が実際にアドバイスされて役に立ったので、ぜひご紹介したいと思います。日本と同様に取るクラスを自身で決めるのですが、まずとるべき授業は数学です。そしてもう一つ選ぶとすると歴史になります。

 

なぜこの2つなのか。それは英語のハンデが出にくいからです。数学は見ての通り、数式での学問になります。したがって全世界共通の数式というものが理解できれば、全くハンデはありません。

 

しかも多くの場合、日本の数学教育は米国よりもかなり進んでいます。大学レベルであっても、基礎数学の授業は中学生レベルのようなものが出てくるケースもあります(これはもちろん学校によって違います)

 

私自身が最初数学の授業をとったときに、電卓を使って良いと言われたのが驚きでした。内容も大学レベルとは思えないほど簡単でした(ちなみに当時の私はどちらかというと文系かと思います)。ここでは英語のハンデがなくなるので、数学を最初の授業にするのはおすすめです。

 

もう一つが歴史です。歴史というと、高度な語学力が必要なように思われるかもしれませんが、実際は逆です。みなさんは中学校や高校で、世界史や日本史をとっていると思います。歴史的な出来事というのは、全世界共通です。ただその出来事の名前が英語か日本語かというだけの問題です。

 

ある程度基礎知識があれば、名称が英語になってもそこまで難解さを感じることはありません。歴史的出来事を日本語で暗記したように、ただそこが英語になるだけです。そのため歴史の授業も留学生が最初にとるものとしてはおすすめです。

 

教授のレビューサイトを活用する

アメリカに「RateMyProfessor」というサイトがあるのはご存知でしょうか。これはその大学に属している教授のレビューがまとめられたサイトです。いわゆる「食べログ」の海外の教授版と考えると分かりやすいかもしれません。

www.ratemyprofessors.com

このサイトを見るとその教授がどういった方なのか、とても良くわかります。もちろん日本のレビューサイトと同じで、口コミが全てではありません。また、授業内容ではなく、簡単な教授だからという理由で、授業を取るのは好ましくありません。

 

しかし同じ内容の授業を行う教授が複数いて、どちらを取れば良いかということを考えるときにはこのサイトは非常に役に立ちます。ちなみに余談ですが、このサイトには「Hotness」という項目もあります。いわゆる教授に外見的魅力があるかどうかです。参考になるかは分かりません。。。

 

留学生活を楽しむ

最後に当然のことではありますが、留学生活は楽しみましょう。海外に住むという生活は多くの人にはできる経験ではありません。そういった経験ができている自分はラッキーだと考えましょう。

 

もちろん留学生活は楽なことばかりではありません。勉強や人間関係で悩むこともあるかもしれません。しかし、それも後から見ると楽しい経験だったと思えるケースが多いです。

 

良くも悪くも留学先ではいろいろな国の人と会うことになります。日本での常識は全く通じません。しかしそれを受け入れることは、あなた自身の視野を広げ、幅広いものの見方ができるようになります。それはあなたが今後キャリアを形成していくときにもプラスになります。

 

ぜひ留学生活は楽しみましょう。海外で学べる機会は一生に一回あるかないかです。その貴重な時間を有意義なものにしていきましょう。

 

 

投資初心者の方にまず読んでいただきたいおすすめ記事をまとめました。

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今まで当ブログで、いろいろな記事を書いてきました。最近、資産運用に関することを聞かれることが多くなってきたので、投資初心者の方にぜひ読んでいただきたい記事をまとめました。資産運用を始めようとされている方は、まずこちらの記事から始めてみてください。

 

 

『投資】と 『投機』の違いは結局何?資産運用では必ず『投資』を!

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こちらでは投資と投機の違いについて説明をしています。我々が行うべきものは投機ではなく投資であるべきはずです。「鎌倉投信」の新井氏は、以前「プロフェッショナル」というテレビ番組でこのようなことを述べていました。

徹底的に市場を読まない。予測しても当たらないから。 

 

結局のところは、良いもの(期待値がプラスになる確率が高いもの)を複数持ち機械的に資金を分配していくということが、資産の拡大につながるということです。あくまでも機械的なので、予想する余地はありません。資産が増えたものを売り、資産が減ったものを買う、究極的には逆張りですが、良いものだから最終的にはプラスになる確率が高いです。

 

新井氏は本も書かれています。もしご興味がある方はぜひ手に取ってみてください。

 

お得に活用!楽天カードのポイントで現代の錬金術。

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では実際に投資を始めようとしても、お金がないからできないという人が多いかと思います。この記事では、「楽天カード」で得られる楽天ポイントを使い、そのポイントで投資信託を購入することを提案しました。

 

楽天ポイントで投資信託の購入ってどうなの?ガチの本音を語ってみた | 1級FP技能士kaoruのちょっといい話」という記事では、非常に面白いことが書いてありました。

ポイントでの投信購入については、自分のお財布からお金をだすわけではありません。また、購入額も小さいので運用のストレスはありません。

世界同時株安のニュースが流れた時も『ポイントで買った投信は・・』なんて心理は全然おきませんね(笑)

投資信託は長期で結果が出す商品ですので、ストレスがないのは非常に良い点だと思います。

 

あくまでもポイントを利用しての購入なので、心理的ハードルも下がると思います。「楽天カード」で日用品なんかを買い、その時に着いたポイントで投資を行う。楽天カード」は年会費もかからないので、もしまだ持っていないようであれば、資産運用を行う上では必須のカードと言えます!

 

お金持ちになる方法は1つ。節約ではなく収入を増やすしかない

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なぜ投資を行う必要があるか。その端的な答えは、資産を増やすためだ。資産を増やすためには、方法は2つ。支出を減らすか、収入を増やすか、である。

 

しかしお金を短い期間で増やすには、「収入を増やす」しかありません。なぜならば支出を減らしたところで、最大でも今払っているお金が貯蓄として残るからです。出ていくものを減らすということは、出ていっているもの以上のプラスにはならないことを意味します。収入を増やせば、理屈上では資産は無限に増えていきます。

 

収入を増やすにはどうしたらいいか、当記事ではいくつかの考えを示しています。

 

外資系金融で働く私が、実際に資産運用で持っているポートフォリオの作り方

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ここまでで投資の重要性についてお話をしてきました。でも実際にどうやってポートフォリオを作れば良いかというところは誰もが悩むところです。私自身、外資系の金融機関に十数年に渡り在籍し、いろいろ見てきました。こちらでは私が考え、実際に自分のポートフォリオを作るときに使っているアイデアをまとめています。

 

実際にポートフォリオを作るときには、こちらの「アセットツール」といったツールも活用すると良いです。無料でこういったツールが使えるようになったのを見ると、時代は変わったなと感じます。

 

もし手っ取り早く良いファンドを知りたいということであれば、私が実際に買っているファンドを紹介した記事を作成しました。おすすめファンドを掲載。私が実際に買っている投資信託を一挙ご紹介!」もご参照いただければと思います。

 

【投資信託、積立投資で賢く資産運用】必ず読みたい、おすすめ書籍10選

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最後にご自身でより深く勉強されるうえでぜひ手に取っていただきたい書籍をまとめたページをご紹介します。私自身、仕事柄金融に関する本はかなり読んできました。その中でも、資産運用に関する書籍で特に良かったものを10冊選びました。

 

これらはどれもおすすめで、資産運用を学ぶ上では必読の書だと思います。アマゾンや楽天のページにもつながっていますので、レビューも見ながらぜひ自分だけの一冊を見つけてみてください。

 

私自身の感想を述べれば、どれも強くおすすめできる良書ばかりです。ぜひ全て手に取っていただければと思います。