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日系企業と外資系企業の面接での大きな違い・共通点

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日系/外資系企業の面接で見られる所は大きく異なる

今回は、「日系企業と外資系企業の面接での大きな違い」について書いてみたいと思います。私はオファー(内定)をもらえたところ、縁がないとされたところ、数多くの企業の面談を受けてきました。金融機関という括りで言えば、主要な所で受けていない会社はないかと思います。そんな中で、日系の会社と外資系の会社では面接でポイントとしている所が大きく違うと思うので、そこを今回のトピックにします。

 

日系企業は過去(今までの行動)を重視する

日系の企業は、過去の行動をすごく聞いてきます。あなたはどういう人なのか、どういう人生を歩んできたのかというところです。私は、30を超えていますが、今でも面接に行くと日系の会社さんの場合、どこの高校に行ったかというところから聞かれます。

 

「高校生活はどうだったか」、「大学では何を学んだのか」、「前の会社で担当していた仕事は何か」、事細かに聞かれます。そういったこともあってか、日系の会社さんは面接の時間も比較的長い印象があります。具体的には、1人の面接官で、1時間ということもよくあります。

 

またどうしてこの「会社」かということもすごく掘られる印象があります。例えば、赤いメガバンクの面接に行くと、なぜ青い(あるいは緑の)メガバンクではないのかといったことです。

 

おそらくこの背景としては、日系の会社さんですと部署異動も盛んだからだと思います。仮に為替の部署で入っても、全く違う部署に異動するということは会社都合でよくある話だからです。つまり「会社への愛着」というところをすごく重視します。

 

つまり、日本の金融機関だと、今までの自分の人生を語り、なぜこの会社でないといけないのかということを前もって非常にクリアにしておく必要があります。

 

外資系企業は何ができるか、何でチームに貢献できるかを重視する

一方の外資系企業では、少し印象が異なります。もちろん学歴は聞かれますが、高校から聞かれるということはほとんどありません。おそらく日本人の出た高校など外国人からすれば聞いてもよくわからないということはあるのかもしれません。

 

外資系でも、日系企業と同じで、「大学では何を学んだのか」、「前の会社で担当していた仕事は何か」ということを聞かれますが、それに付随して、「じゃあ何ができるのか」という所を重視されます。ここは日系の会社と大きな違いです。結局、「なぜあなたを雇う必要があるのか」というところを見ています。

 

また面接時間も比較的短く、1人当たり30分くらいのケースが多いです。この30分の面接で、面接官が1人の場合もあれば、複数の場合もあります。ただ、一般的には1セッション30分で、また次のセッションというケースが多いかと思います。

 

日系企業では「会社への愛着」が重視されましたが、外資系では「チームへの愛着(適応性)」というところが見られます。外資系では、Hiring Managerと呼ばれる人(通常はそのチームのマネージャー)が採用担当に大きな力を持ち、採用された人は基本的にはその人のチームでのキャリアを目指すことが一般的です。

 

そのため、チームの他の人との相性やチームに何を持ち込んでくれるのかというところを非常に見られます。また日系に見られた会社都合での部署異動は外資系ではそこまで一般的ではありません。部署異動を行う場合、外部の人のように履歴書を作成し、面接を行っていきたい部署に行くというプロセスになるため、日系の会社のように辞令が出て、そこに異動ということはあまりありません。

 

つまり外資系の企業の場合、あなたは今までの人生で何ができるようになり(どういった考え方をするようになり)、チームにどれだけフィットできるかというかという点が非常に重要な意味を持つようになります。

 

日系企業、外資系企業でも共通するところ

日系企業、外資系企業のいずれのケースであっても、見ている所は「あなたを雇ったことは間違いでなかったと思えるところを数多くアピールできるか」というところです。やはり採用には大きな時間とコストがかかります。その中でできるだけいい人材を雇いたいと思うのは当然のことなのです。ただ、どうしても実際に働いてみないと分からないというのが実情です。

 

したがって、いかにあなたという人材を選んだことが間違いでないと思える箇所が多いかという点が重要になります。そこをうまく状況に応じて説明ができれば、いかなるケースであっても、良い縁に恵まれるでしょう。