オプションで超重要なブラックモデルの計算を、文系の方にも分かりやすくイメージ重視でまとめてみた
今回はブラックモデルに関してです。ブラックモデル(ブラック76モデルとも呼ばれます)とは、ブラックショールズモデルの発展形になるのですが、コンセプト自体は非常に分かりやすく、ブラックショールズモデルの理解の助けにもなるかと思うので、今回はこちらをピックアップしております。
ブラック・ショールズモデルというと、複雑な数学を分からないと理解ができないと思ってしまいがちです。たしかにこの式がどのようにして導かれているのかといったことを考え始めたら、なかなか複雑で数学の知識が必要となってくるでしょう。
ここでは、そういった専門的な内容は他の方にお任せして、若干おおざっぱであってもブラックショールズモデルというものがどのような意味で使われているのか、イメージをお伝えできればと思います。
ブラックショールズモデルとは
そもそもベースとなるブラックショールズモデルは、歴史をさかのぼると1973年にフィッシャー・ブラック氏とマイロン・ショールズ氏がオプションの値段を計算するのに適したモデルという形で発表がされました。
このモデルの画期的なことは計算がそこまで複雑でないということと、ある程度のマーケットの実態を反映したというところで金融業界的には非常に大きな一歩となりました。特に必要な条件として以下の5つだけというのは非常に利便性が高いと言えます。
オプションのプライシングで必要なパラメーター
- 原資産の値段
- 行使価格(ストライクの価格)
- 残存期間
- 金利
- ボラティリティ
今回取り上げるブラックモデルとブラックショールズモデルの違いについては概ね同じではあるのですが、原資産価格の所に先物価格を入れるかスポット価格を入れるかで変わってきます(今回のブラックモデルでは、先物価格を使います)。
ブラックモデルの計算方法
では実際に今回のテーマであるブラックモデルはどのような計算を行っているのでしょうか。「Black model - Wikipedia」にもございますように、以下のような式で計算しています。
理系でないと、ちょっとどきっとしてしまうような式ですが、一つずつ考えてみましょう。まず一番上がコール・オプションの価格を計算する式、二番目がプット・オプションの価格を計算する式になります。行っていることは基本的には同じなので、今回は一番上のコールオプションの式をベースに考えていきます。
まずそれぞれの記号の意味ですが、このようになります。
- F = ある原資産の先物価格
- K = 行使価格(ストライクの価格)
- e^-r*T = 連続複利ベースで現在価値に引き直す(rが金利、Tが期間)
- N(d1) あるいはN(d2) = d1あるいはd2を使って求めた確率
つまり、「満期の時に、ある原資産の価格になっている確率と、行使価格になっている確率の差を現在価値にたもの」を表しています。ではこの確率を出すのに必要なものがd1の式であり、d2の式となります。
ここでσというものが出てきます。σはボラティリティを表しています。ボラティリティとは価格がどれだけ変動するか(動くか)を表したものになります。もちろんボラティリティが高ければそれだけ値動きは激しくなるので、行使価格が少し離れていたとしても到達する可能性は高くオプションの価値は高くなります。一方でボラティリティが低いと値動きはほとんどなくなるので、オプションが価値をもつ確率が低くなるのでオプションの価値は低くなります。つまりオプションの価値はボラティリティで決まると言っても過言ではないのです。オプションがボラティリティを取引する商品といわれる所以はこのあたりにあります。
モデルから逆算されるボラティリティ
オプションのことを勉強するとインプライドボラティリティという表現を聞くことが出てきます。これはブラックショールズから求めだされたボラティリティということになります。
オプションの価格をブラックショールズで求めるときに必要だったパラメーターを思い出してください。
- ある原資産の価格
- 行使価格(ストライクの価格)
- 残存期間
- 金利
- ボラティリティ
この5つでオプションの価格を求めることができます。つまり逆に考えると「原資産の値段」「行使価格(ストライクの価格)」「残存期間」「金利」「オプションの価格」の5つがあれば、それに付随するボラティリティを逆算することができます。このように出されたボラティリティをインプライドボラティリティと呼びます。
オプションのデルタとは
以前「オプションのデルタの復習」という内容をまとめました。この時にこのようなご紹介をさせていただきました。
満期時点でオプションが行使される確率がデルタ
今回の内容をご覧いただきますと、このご紹介の意味が少しクリアーになるかと思います。オプションの価格を計算するときに、オプションが行使される確率から、オプションの値付けを行っています。この確率部分のことをデルタという表現をしています。オプションの行使される確率から、原資産商品をどのくらい取引すればよいのかということを考えていくのがデルタヘッジというオペレーションになります。
まとめ
今回はブラックモデルについて、なるべくイメージ重視でまとめてみました。このブラックモデルは金融を勉強し始めるとまずぶつかる壁の一つです。もちろんしっかり勉強をすることも必要ですが、多くの方に必要なのは、この式の計算方法ではなく、この式が何をやっているのかイメージをつかむことだと思います。
あなたがお持ちの携帯電話も、携帯電話の作り方は分からなくても、携帯電話の使い方は分かるはずです。まずは使い方、イメージをつかむことが大事だと思います。もしより深く勉強されたい方は以下の図書が非常に良いかと思います。ぜひ参考にしてみてください。
▼以下は関連記事です。
デリバティブに興味のある方であればぜひ読んでいただきたい本をまとめました。オプションや金融工学など小難しい話をなるべく分かりやすくまとめてくれている本だと思います。
金融のプロが使っているSABRモデル。難しいコンセプトですが、日本語で勉強できる書籍がこれ。
外資系金融機関 就職/転職時には気にしたい日本での業績
過去記事で「外資系金融、給与の実態」という記事を書きましたが、それに付随して今回は外資系金融の日本でのプレゼンスというものを見てみたいと思います。
日本ではどこの外資系金融のパフォーマンスが良いか
まずこちらのBloomberg記事をご覧ください。この記事では日本に拠点を構える外資系金融機関のそれぞれの利益の比較が出ています。
皆さんの印象と比べてどうでしょう。何となくゴールドマンサックス証券が一番かと思われがちですが、今回の結果ではモルガンスタンレー証券が日本での利益という意味では一番になりました。同記事によると、モルガンスタンレー証券は低金利という日本において仕組債というビジネスやIPOにおいて利益を出すことに成功したとあります。
一方でバークレイズ証券やUBS証券といった欧州系の証券会社は苦戦を強いられたようです。バークレイズ証券は日本株事業からの撤退により人員を大幅に削減、またBrexitといったイギリスでのニュースも収益に影響を与えているようです。欧州系は今後EMIR(European Market Infrastructure Regulation:欧州市場インフラ規制)やMiFID IIといった規制により、ますますビジネスのかじ取りが難しくなっていくことが予想されます。
(以下、収益表は上のBloomberg社記事より転載)
今後の外資系金融による証券ビジネスとしての展望のヒント
今後の証券業界はどのようになっていくのでしょう。予想としては非常に難しいですが、やはり先ほどのブルームバーグ記事にあるように、仕組債やIPOといった分野でどこまで強みを出せるかということは一つのポイントとなりそうです。
現在の日本の金利のマーケットは、低金利であることに加え、日本銀行によるYCC(Yield Curve Control)により非常にボラティリティの低い市場となってしまっています。こういった中では利益を出すのは難しいというのが現状です。
仕組債は、うまく利用すれば高金利を享受できる非常に魅力的な商品であると同時に金融機関が手数料を稼ぎやすいビジネスともいえます。また日本ではFinTechといった分野も人気を博し、ベンチャー企業も設立されています。こういったところのIPOは今後も続いていくでしょう。同記事でモルガンMUFGのジョナサン・キンドレッド社長は「現在、国レベルでの金融市場改革が進もうとしている日本には有望なポテンシャルがあり、われわれはさらにビジネスを成長させていく」との見通しを示していることからも分かります。
日本では外資系金融機関というと何となくカッコイイといったイメージを持つ方もいらっしゃるようですが、実際の業績というのは良いところもあれば芳しくないところもあるというのが現状です。もし外資系金融機関への就職を考えている方は名前だけではなく実際の業績というところにも目を向けてみてください。
為替予約はこう行われる 為替ヘッジの実務であるフォワード取引の計算方法とは
過去ブログ「あなたのポートフォリオを救ってくれるかもしれない、為替ヘッジ付きの外国債券ファンドとは!? - 外資系金融で働きながら思ったことを書いていくブログ」で、為替ヘッジがついた債券(ファンド)への投資ということを提案させていただきました。
為替ヘッジを行うと、為替リスクを受けにくくすることができるという解説をさせていただいたのですが、実際にどういった取引なのかを今回はクローズアップしてみたいと思います。
為替ヘッジの手段としてメジャーな為替フォワード取引
為替フォワード(FX Swapという言い方をするときもあります)とは、現時点で将来の為替レートを決めてしまおうという取引です。現時点で将来の為替レートを決定してしまっているので、為替リスクがなくなるという考え方です。
では実際にどのように決めているのでしょう。FXフォワード市場では、1週間先や1か月先など将来の為替レートが既に取引がされています。金融商品は需給で値段が決まるため、買いたい人が多ければ上がりますし、売りたい人が多ければ下がります。
でもそもそも論として、将来の為替レートの妥当な水準というのはどのように判断すればいいのでしょう。
為替のフォワードレートの計算の仕方
この為替のフォワードレートはそれぞれの国の金利を使って考えます。例えば現座の為替レートは1ドル100円だとします。ここで、1年のドルの金利が5%、円の金利が1%だとします。
そうるすと1年後のドルの価値は1.05ドル、円の価値は101円になっています。さてここでそれぞれの通貨にとってフェアな価値というのはいくらになるでしょう。
101/1.05をしますと、約96.19円という数字が出てきます。これがどちらの通貨にとってもフェアな水準と言えます。そして、現在の為替レートである100円からこの96.19円を差し引いた3.81円というのが為替のヘッジコストと考えられます。
為替ヘッジ(パーフォワード)のオペレーション
実務的には、複数の為替フォワードを一度に行いヘッジを試みます。例えばある外国の債券は3か月に1度利払い(金利の受け取り)があるとします。これはあらかじめ決まっています。例えば5年の債券ですと、現時点で20回のクーポンの受け取りがあることが分かっています。為替リスクを取りたくない場合どうするでしょう。
その場合、現時点で3か月おきの為替フォワードを20回分組んでしまいます。これを為替の世界ではパーフォワードと言ったり、クーポンスワップという言い方をしたりします。言葉も違いますし、厳密には行うオペレーションも少し違うのですが、経済的にはどちらも現時点で複数回分のキャッシュフローの為替レートを決めてしまうことを指しています。
例えば、パーフォワードは為替フォワードのマーケットで建値されているレートで全て約定をしてしまいます。先にも申し上げた通り、将来の為替のフォワードのマーケットでは将来の為替レートが取引されています。現時点で3か月おきの5年分を全て決めてしまい、doneしてしまいます。これにより、将来の円貨での受取金額を固定することができます。
まとめ
為替ヘッジとは為替レートを固定してしまうことです。本来、外貨資産を円換算するときに円高になると評価はマイナスになるのですが、逆に円安になるとプラスになります。為替ヘッジを行うとこの変動をなくすことになるので、円高になって損をしない一方で円安になっても得をしないことになります。
為替ヘッジのコストを負担することにより、普段であれば資産自体の変動にのみフォーカスすることができ、為替変動リスクを小さくすることができます。
主体的に生きていくための問い 「これは『消費』か『投資』か」
今回は「消費」と「投資」ということについて考えていきたいと思います。あなたはこの「消費」と「投資」という言葉をどのように捉えますか。「消費」というと何となくお金を使うことで、「投資」というと株とか不動産とかかな。。。
それは違います!
今回は「消費」と「投資」という言葉について考えてみたいと思います。これはビジネスマインド的な考え方ということだけではなく、きっと仕事や普段の生活での考え方が変わってくると思います。
消費と投資を分けるものは自分の決断
ここではこの言葉の意味を定義したいと思います。
消費=あてもなく自分の価値あるものを使うこと
投資=意味をもって自分の価値あるものを使うこと
あえてここでは「自分の価値あるもの」という表現を使いました。なぜならば、それが「お金」であったり「時間」であったり使うものが異なってくるからです。ただいずれにしろ、ここで違ってくるのは、「その価値あるものを使うことに意味があるか」という点だけです。
実生活で考えてみよう
【ケース1:このタクシーは必要?】
例えば、あなたは今日23時まで残業をしてクタクタです。こんな日はちょっと遠いけど家までタクシーで帰ろうかなと考えます。タクシーの料金はだいたい4000円前後です。
ただ単に疲れているから楽をしたいということでタクシーを利用するのであれば、それは消費です。なぜならば、そこに意味が伴っていないからです。
ではこういったケースではどうでしょう。明日は大事なプレゼンがある。失敗はできない。もう少し資料を見直したい。でも満員電車の中ではちょっと他のお客さんにも迷惑がかかるし、集中できない。一人の時間も確保しつつ、少しでも早く家に帰って、体調を整えよう、こういった意味合いが生まれてきたときにこの行動は「投資」になります。
【ケース2:どこに住むのが良い選択?】
あなたは今引っ越しを考えています。気に入った物件が2つあります。1つは家賃が90,000円で会社まで1時間ほどの閑静な住宅街にあります。もう1つは家賃が105,000円で会社まで15分ほどの所の都心にあります。
あなたはどちらを選ぶでしょうか。これも単純に家賃の値段ではなく、あなたの意味付けによって、どちらが良いというのは変わってくると思います。
例えば仕事が不規則で拘束時間も長く、一刻も早く休みたいということであれば、多少高くても後者を選ぶのが正解だと思います。でもそれだけが必ずしも正解だとは限らず、仕事から離れたときは静かな環境で仕事のことを考えない環境がほしいということであれば、前者が正解だと思います。
【ケース3:この残業は必要?】
今日はあなたの子供の5歳の誕生日です。レストランも予約して前から準備万端。奥様も子供も非常に楽しみにしています。
帰ろうとしたときに、あなたは部長に止められます。
「この仕事を急ぎでやってもらえないかね?」
部長が頼むんだから急ぎでやらないといけない。家族にはあとでゆっくり謝ろう、仕事だからきっと分かってもらえるはず。これではただの消費になってしまいます。
もしこの仕事が会社の存続や、自分の出世に大きく関わってくるのであれば、残業するのが正解でしょう。一方で、もし明日のお昼くらいまででよいのであれば、今回は家族との時間を優先させて、明日早く出社をすればいいだけの話です。子供の5歳の誕生日、そこにかける思いというのは今しかないからです。それは非常に価値のあるものです。
人生の中で「投資」という考え方を取り入れてみよう
私はこの「投資」という考え方が非常に大事だと考えており、今後このブログでも触れることがあるかもしれないと思い、今回少しご紹介をさせていただこうと思いました。
投資というと、どうしても金融資産への投資と考える人があまりにも多くいます。
でも実際はそれだけではありません。上のケースを見ていただくと、金融資産以外への投資というのは非常に多くあることが分かると思います。この「投資かどうか」という考え方は、自分の価値観をもってどれだけ主体的に生きるかということにつながってきます。
人生はいくつもの決断を迫られる状況に直面します。そのときに少し立ち止まって、「これは消費か投資か」「これは自分にとって意味のあることなのかどうなのか」ということを少し考えてみてください。物事の見え方が少し変わってくるかと思います。
外貨調達に使われるクロスカレンシースワップとは?
今回はクロスカレンシースワップというものを見ていきたいと思います。クロスカレンシースワップ(通貨スワップとも呼ばれています)の詳しい定義は後ほどお話をしますが、基本的には外貨を調達する手段のデリバティブの1つとお考えいただければいいかと思います。
(デリバティブについてより深く知りたい方は以下の記事もどうぞ)
これはあまり意識はされていないかもしれませんが、ニュースでもよく出てきます。例えば日経新聞に「ドル調達コスト低下 ドル不足緩和、ゆがみ解消へ :日本経済新聞」というニュースがありますが、これもこのCross currency swapのことです。
こういったニュースをより良く理解するために、どういった取引なのか見ていきたいと思います。
クロスカレンシースワップとは
クロスカレンシースワップとは金利スワップというデリバティブの一種で異なる通貨の交換(スワップ)を意味しております。通常の金利スワップは固定金利と変動金利を交換するのですが、このクロスカレンシースワップは異なる通貨の変動金利を交換します。
例えばドルと円を交換する場合、3か月おきに、ドルの3か月LIBORを支払いドルを調達し、逆に円の3か月LIBORを受け取り円を貸し出すといったオペレーションを行います。そうすることでこちらは円を提供し、逆にドルを受け取るといった形になります。
外貨の調達コストとは
ここで注意点があります。それはドルと円の元本に金利をそのまま乗じただけでは交換ができないという点です。理由といたしましては、通貨が異なるため、ドルの3か月LIBORと円の3か月LIBORは全くの同じ(イコール)という形にはなりません。そのためスプレッドというコストが生まれてきます。
式で書くと以下のようになります
USD 3M LIBOR(ドルの3か月LIBOR)= JPY 3M LIBOR(円の3か月LIBOR)±スプレッド
理屈上ではこのようになるのですが、一般的には円のLIBORからスプレッドを差し引いて取引がされます。
これを加味して式をもう一度書きます。
ドルの3か月LIBOR= 円の3か月LIBOR ー スプレッド
この「ー スプレッド」を左辺に移します。
そうするとこのようになります。
ドルの3か月LIBOR + スプレッド = 円の3か月LIBOR
つまりドルの金利にコストを上乗せして、ドルを調達する。つまりはこのスプレッドという部分がドルの調達コストにあたるわけです。
実際の通貨の交換はどう行う?
では実際にドルと円を交換する時に、どのように交換をするのでしょう。上の例では3M LIBORを使用し、3か月おきに通貨の交換を行う取引を締結しています。その際、スプレッドを25bp(0.25%)としましょう。
まず3か月ごとに、Fixing(フィクシング)ということが起きます。これは3か月おきにドルと円のそれぞれの3か月LIBORを見に行って金利を確認するということです。この時、ドルの3か月LIBORが3%、円の3か月LIBORが1%だとします(あくまでも分かりやすくするために大きい数字を選んでます)。
ここで先ほどの式を思い出してください。
ドルの3か月LIBOR= 円の3か月LIBOR ー スプレッド
つまりドルは元本に3%を掛けて、日数調整を行い、ドルの調達額を計算します。一方で円の方は、元本に1%ー0.25%の0.75%を使用し、キャッシュフローを計算します。
当然のことながら毎回のキャッシュフローでは上の式は成立しません。あくまでも初回の取引時にお互いが納得できる水準として、取引を締結しているだけですので、それ以降この等号が成り立つことは基本的にはありません。
このように一般的に金利スワップは固定金利と変動金利の交換なのですが、異なる通貨を交換する取引も行います。クロスカレンシースワップは海外に投資を行う際の資金調達の手段の1つとして非常によく利用されます。また最初に提示しましたようにニュースでもたびたびクローズアップされ、マーケットの解説時に聞くことが多いかと思います。ぜひ理解を深めていただければ幸いです。
▼以下は関連記事です。
オプションのブラックモデルを文系の方にもわかりやすく、イメージ重視でまとめました。
これで間違いなし!外国為替を学ぶなら、絶対読みたい本5選
為替リスクを減らす為替予約(いわゆるフォワード取引)の基本的なコンセプトと、応用系のパーフォワードを紹介しております。
あなたのポートフォリオを救ってくれるかもしれない、為替ヘッジ付きの外国債券ファンドとは!?
今回は「為替ヘッジ付きの外国債券ファンド」についてお話をしたいと思います。皆さんのポートフォリオはどのようになっていますか。
株式も入れて、債券も入れてという風に分散投資をベースに考えている方というのは多いかと思います。その際に国際分散投資ということで、外国株と外国債券を入れている方も多いのではないでしょうか。
よく資産運用を始めたばかりの方におススメされるアロケーションとしては、以下のように国内外の株式と債券に25%ずつ振り分けるというものがあります。幅広く分散がされていて非常に良いかと思いますが、この外国債券は為替ヘッジ付きというのも選択肢で考えた方がいいと思っています。
その理由を少しお話ししたいと思います。
為替ヘッジとは
まずそもそも為替ヘッジとはどういったことを指しているでしょうか。為替ヘッジとは「為替リスクを少なくする」ということを指しています。
日本国内の投資家が投資をする際、日本国内の円建ての商品以外は常に為替リスクに晒されます。例えば米国債を資産運用で考えれば、米国債券のパフォーマンスはもちろん、ドル円の動きというものも運用益に影響を与えてきます。
為替ヘッジとはこの為替リスクを小さくしようという考え方です。為替ヘッジ自体はそれほどめずらしいことではなく、金融市場ではごく一般的に行われていることでデリバティブや先物取引(フォワード取引)などで、将来の為替レートを決定してしまい、外国差為替の変動を受けなくするということは、日常茶飯事で行われています。
為替ヘッジがどういったものかを少し詳しくこちらに書きました。
finance-tenshoku.hatenadiary.jp
為替ヘッジなしの債券が良い結果を生むシナリオとは
何らかの金融ショックが起き、株式市場が下落する際には、債券が買われます。これは昔からリスク回避志向が高まった時は、安全資産である債券にお金が流れるというのはセオリー通りの動きです。またその際に、為替市場では円が買われるケースが多いです。
これが何を意味しているかというと、折角債券が買われ、債券のパフォーマンスが良くなってきているときに、外貨安円高により、そこまで利益を享受できないということです。
為替ヘッジなしの債券ファンドが一番良いパフォーマンスをするシナリオとしては、債券が買われ、円が売られていた場合になります。近年ですと世界の中央銀行が金融緩和の一環として債券を購入し、かつアベノミクスをはじめとした円安政策が機能していたときが良い例かと思います。
しかし現在では米国や欧州では金融緩和から引き締めへの方向へ少しずつ舵を取ろうとしており、また日本の金融緩和政策も煮詰まり感が出てしまっており、外国債券高と円安という事象は起こりにくくなっていると感じております。
為替ヘッジを付けるとどうなるか
先にも述べましたように、世界的にリスク志向が後退した際には、株式が売られ、債券と円が買われます。ここで上昇する債券のうま味をフルに受けたいと考えます。
以下はInvesting.comの「米国 10年 | 米国 10年 債券利回り」で取得できる米国10年債の利回りの推移となります。今年は若干金利低下傾向(債券が買われている)になりますが、それでも2.2%を上回っており、まだ債券の上昇余地はありそうです。
その際にはやはり為替ヘッジをつけるという選択肢が上がってきます。専門的な内容としては為替ヘッジにはコストがかかり、パフォーマンスの下振れ作用として認識がされますが、それでも円高による抑制作用ほどは強くありません
米国株は最高値圏での推移が続いております。しかしいつ株式市場の下落というシナリオが起きてもおかしくない状況になってきています。
その際資産を守る一つの手段として為替ヘッジのついている債券をポートフォリオに入れてみるというのはいかがでしょうか。
【美容にも効果的】安全に健康を維持できる添加物なしのプロテインとは?
今回はプロテインについてお話をしたいと思います。皆さんはプロテインは飲んでいますか?おそらく筋トレをやっている一部の人たちが一生懸命飲んでいるというイメージがあるのではないでしょうか。
そんなことは決してありません。プロテインは筋力トレーニングをやっている人はもちろん、一般の方、女性にも非常にメリットの多い栄養成分です。今回はそんなプロテインについて紹介してみたいと思います。
そもそもなぜプロテイン?
プロテインとはたんぱく質のことで、人間の身体には必要な栄養素となっています。筋肉はもちろん、皮膚や髪の毛もプロテインからできており、女性がプロテインをとると綺麗になるというのはこのような理由があります。
なお、「【医師監修】プロテインの効果、メリットとは? | ヘルスケア大学」にはこのような記載がございます。
厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によると、18歳以上の男性で60g、女性では50gが推奨量となっています。
他にも、自分の体重と同じ分のグラム分のプロテインを推奨しているケースもあります。例えば体重が70kgの方であれば、70gという形です。アスリートに近ければ近いほど、自分の体重(g)の1.2倍といった形で必要たんぱく質が増えていきます。
今月のTarzanはプロテイン特集でしたので、非常にこれも参考になるかと思います。
話は戻りまして、プロテインを飲むことのメリットといたしまして、どのようなことがあるでしょう。「プロテインを使うと得られる7つの凄い効果 - ぐわっと」では7つの効果が紹介されています。
・自分のその日のたんぱく質の摂取量を簡単に摂取することができる。
・自分の免疫力を高めることができる。
・筋トレの効果を最大限に高めることができる。
・脂肪を燃焼させる事ができる。
・寝ている間に筋肉が付く。
・コレステロールの値を下げる。
・プロテインを使えば簡単に必要な栄養を摂取する事ができる。
プロテインを飲むときの注意点
このように非常にメリットの多いプロテインですが、気になる点もございます。それは添加物です。
市販のプロテインは添加物が多く入っているものもあり、健康的な身体を作ろうと思って飲んでいるプロテインが健康を蝕んでいてしまっては本末転倒になってしまいます。
プロテインは一般的には、美味しいものではないため、美味しくするためにいろいろな甘味料が入ったりしています。砂糖ではない人工のもので甘みを出しているので体にいいわけはありません。特に「アスパルテーム」や「スクラロース」が入っていたら要注意です。
とはいえ、栄養学が専門ではないので、あまり詳しいお話はしませんが、健康のために飲むプロテインですから少しでも身体にいいものを取りたいですよね。
無添加安全なプロテイン Choiceとは
ではどのプロテインが良いでしょうか。私のおすすめはChoiceという会社が出しているプロテインです。
こちらは品質に非常にこだわっています。「品質について | プロテイン・サプリメント・健康情報【Choice チョイスサプリ】」では品質について、いろいろ書かれておりますが、特にご注目いただきたいのはここです。
チョイスのサプリメントはすべて日本国内のGMP認定工場で生産されています。GMP認定工場とは、(財)日本健康・栄養食品協会が公式に認定する工場のことです。厚生労働省の「健康食品GMPガイドライン」の厳しい基準をクリアしているGMP認定工場とパートナーになることで、チョイスは自社製品の生産過程での安全性や均一性を確保し、品質の高いサプリメントを市場に送り出すことができています。
チョイスの製品は人工香料や人工甘味料、合成着色料、保存料、ホルモン、結合剤などを使用していません。健康維持に心がける皆様の身体のことを考え、配合成分の質と量、それらの相乗効果を緻密に計算し、チョイスならではの調合と製法で作ったオリジナルサプリメントです。
安全性を追求し、質の高い商品を提供しようとしている点に非常に好感がもてます。
実際のChoiceのプロテイン
では実際に同社のプロテインを見ていきたいと思います。パッケージはこのような感じです。現在はナチュラルさを出したグリーンのパッケージです。なお、こちらは抹茶味になります。
だいたい付属のスプーン2杯分が1回あたりの量となります。
牛乳250ccにスプーン2杯分入れるとこのような感じになります。
よく混ぜます。よく混ぜないと、少しダマが残るかなという印象もあります。
気になるお味ですが。。。。
美味い!!!!
イメージとしてはスターバックスさんの抹茶ラテを少し濃くしたような感じです。(牛乳の量によっても変わってくるかとは思いますが。。。)
こちらのプロテインはココア味もあり、そちらも美味しいですが、個人的にはこの抹茶味がより好きです。好みでお選びいただくのが良いかと思います。
インターネットでもチョイス社のプロテインは紹介されており、非常に高い評価を得ています。
味もよく、品質にもこだわったプロテインです。非常に良い商品かと思います!
ぜひぜひお試しください!!!
(左から、「抹茶」「ココア」「プレーン」「シナモン」味です)
【保存版】インターンシップ、これだけは忘れないで!成功に導く方法・コツ5選!!
今回はインターンシップについてお話ししたいと思います。外資系で社会人をやっていると毎年インターンシップ生の方々がいらっしゃいます。インターンシップとは非常に面白いかつ理にかなった制度で、メリットも多いものだと思います。
「インターンシップにおける、企業と学生のメリット。 | インターンシップの30のマナー | HappyLifeStyle」には、企業側・学生さん側のメリットがこのように説明されております。
企業側メリット
・仕事の一部をお手伝いしてもらえる
・採用候補者を探すことができる
・学生たちをモニターとして、市場調査ができる
・社名や商品を学生たちに認知させ、波及効果を期待できる
・学生を育てる役割を訴えることで、企業の印象を高めることができる
学生さん側メリット
・社会人として働く様子を具体的に確認できる
・仕事に必要な知識・技術・意識などを学ぶことができる
・社会人との人脈ができる
・社員から業界や仕事の詳しい話を聞くことができる
・自分を売り込む場として活用できる
・インターンシップの経験は、自己PRや志望動機のネタになる
今回は学生さん側目線での記事にしようと思うのですが、特に注目いただきたいのが「自分を売り込む場として活用できる」という点です。ではどのようにしたら自分というものをアピールし、採用へとつなげることができるのか、実際に見ていきたいと思います。
見られているという意識
まずはこれが一番大事です。学生さんは、インターンシップの企業さんに行くと先輩社員の方がついてくれて、いろいろ教えてくれたり、簡単な仕事を振り分けてくれます。みんな優しいし、楽しいし、良い会社だなと思うかもしれません。ここまでは非常に良いことです。
ただその裏では必ずあなたへの評価というものが付けられています。優秀な学生なのか、そうではないのか、熱心なのか、いろいろな観点からみられています。フレンドリーでいい社員さんが多くても、まずは見られているということを忘れないようにしてください。
素直さを出す
では実際にどういったところを社員さんは見ているかということです。あなたは学校で多くのことを学んでインターンシップに来ているはずです。金融機関にインターンシップに来る学生さんは多かれ少なかれ金融に興味があり、そういった授業もとった上で来ています。
自分が習ったことを出すというのは非常に強いアピールポイントになります。でも注意してほしいのは、その知識をあまり出しすぎない、押し付けすぎないということです。
実務で行っていることと学校で習うことは違うということがあります。学校で習ったことが全てだと思わず、実務ではこういう風にやってるんだという素直な気持ちで学んでください。
「期待をされているわけではない」ということを認識する
2の「素直さを出す」と似ていますが、企業さん側はインターンシップの学生さんに高い期待を抱いていません。もちろん優秀な学生さんを取りたいという意識はありますが、何でもかんでもできるとは思っていません。
私自身転職を何回か行っていますが、全く同じ仕事内容であっても会社によって、処理の仕方は大きく異なります。実務者でもそうなので、経験のない学生さんに高い期待は抱いていません。だからこそ新しい知識を柔軟に取り込む「素直さ」というものが大事になります。
気負わずに、楽な気持ちでインターンシップを行うということも大事なマインドの一つです。
準備は怠らない
素直に向き合おう、期待はされていないのでじっくりやろう、と言っても受け身ではいけません。以前、債券のチームにインターンシップに来た学生さんに「債券って何ですか」と聞いたところ、「分かりません」という回答でした。
これではいけません。一応、その学生さんのことを擁護すると、チームをいろいろローテーションしていたので、必ずしも債券に興味があるという人ではなかったのかと思います。
でも、ローテーションのスケジュールは分かっているわけですし、前日にインターネットで調べることはできるはずです。債券のチームを見に行くのに債券が全く分からないのであれば、その数日をどう過ごすつもりだったのだろうと感じてしまいます。
もちろん完璧な答えを求めてません。「借金のようなもので、金利が払われて」といった断片的な知識でもかまいません。何度も言うように学生さんに高い期待はしていないので(むしろすぐできてしまったら先輩としても何となく複雑です)、自分の調べたことと先輩の知識とすり合わせをしながら覚えていきましょう。
感謝の気持ち
最後にはやはり「感謝の気持ち」「この機会をくれて、ありがとうございます」といった感情を持つことができ、それをちゃんと伝えられるかというところになります。
インターンシップ制度を行っている企業さんは、ほぼ100%学生さんに「良い経験をしてもらいたい」「うちでの経験がプラスになった」という気持ちをもってもらいたいと思っています。
そのために準備も行いますし、それなりの時間を学生さんに費やしてくれます。特に良い学生さんであればあるほど、社員の方もこの人に来てもらいたいなと思うようになります。それはうまく伝えてほしいと思います。
別に何かプレゼントを渡せということではありません。物でもらうと、何となく人の心は冷めます。社員さんの立場からすると物をもらっても上の人の目もありますし、あまり嬉しくはありません。
一番欲しいものは「成長した学生さんの姿」であり、「ここでインターンシップができて良かった」という気持ちです。そういった感謝の気持ちは必ず伝えましょう。
少しいやらしい話になりますが、最初は何もできなかった学生さんが、見られているという環境の中で、素直に学習し、気負わずに、でも自分でできる準備は最大限行い、成長した姿で「ありがとうございました」と言えたら、企業側から見ても成功したと言え、マッチングした、これからも一緒に働きたいと思ってもらうことができます。
あなたが行うべきことは周りの人を蹴落として自分をアピールすることではありません。あなたという人の成長と心が見たいと思われています。それだけは忘れないでください。
インターンシップは学生さんにとっても、それなりにタフな時間が続くかと思います。しかし企業の中を見ることができる数少ないチャンスでもあります。ぜひその機会を最大限活用してください。
渋谷に新スポット!台湾から来たタピオカミルクティー屋さん!!
今回は気になっていってみたタピオカミルクティー屋さんをご紹介したいと思います。皆さんはタピオカミルクティーは好きですか?タピオカミルクティーは海外では特に人気で、ボバやバブルティーと呼ばれたりし、台湾や中国の方を始めとしたアジア系の方々に人気の飲み物です。ミルクティーの甘さとタピオカの弾力性が非常に癖になります。
本題に戻り、今回は渋谷に新しくできたTHE ALLEY LUJIAOXIANG(ジ・アレイ ルージャオシャン)をご紹介したいと思います。
THE ALLEY LUJIAOXIANGとは
THE ALLEY LUJIAOXIANGは台湾初のお店で、漢字では「鹿角巷」と書きます。文字通り、店内は鹿をモチーフにしたデザインが印象的でした。台湾本土では20店舗を超え、グローバルに展開している企業さんとのことです。
コンセプトは「It's time for Tea. お茶に恋をする。美しい生活」となっております。
HPによるとこちらのこだわりは主に以下の3つのようです。
- 天然手法で焙煎された茶葉
- 手作りフレッシュタピオカ(ディリオカ)
- 手作りきび砂糖シロップ
実際に行ってみた感想
私は海外に住んでいたことがあり、海外の美味しいタピオカドリンクをいろいろ試させてもらいましたが、どうも日本では美味しいと思えるものがありませんでした。
最近では春水堂さんや貢茶(gong cha / ゴンチャ)さんといったお店がでてきて、少し改善はされつつありますが、この新しいお店はどうなんだろうと期待している部分とあまり期待していない部分を持ちながら試してみました。
今回試してみたのは「ロイヤル No.9 タピオカミルクティー」というものです。(ちなみにこちらはオーロラティーというのもウリのようですが、今回は試してませんので、感想は割愛いたします)。
結果から言うと、「お茶は美味しい!タピオカはもう少し!」といった感じでした。特に弾力性が少し弱かったです。日本では、なかなかこのタピオカまで美味しいお店って少ないんですよね。
この偏見を上回ってくれるほどではなかったですが、とは言え、お茶は美味しく、タピオカにも甘みがあり、良かったことは良かったです。
行った時間がよくなかったかな。閉店間際に行ったので、その時間帯では若干タピオカがくたびれてくるのは仕方ない部分もあります。(私も仕事が終わるころには、ぐったりしてますからね。。。)
今度はもう少し早い時間に行ってみたいと思います!
他のインターネットでの紹介
最後に折角このページまで来てくださった方が私の感想だけで終わってしまってももったいないですので、インターネットの関連ページをご紹介したいと思います。
個人的にはタピオカミルクティーはお気に入りの商品の一つですので、今後ますます海外から、あるいは日本国内からも、いいお店が出てきて、更に選択肢が増えてくれればと思っております!
これは必須!プロも使うアメリカFOMCの金融政策を分析する考え方 / ツール
今回は米国の金融政策、金利動向を考える上で重要なツールをご紹介したいと思います。
プロはBloomberg(ブルームバーグ)という金融端末を使い、数多くのマーケットデータにアクセスすることができます。彼らはこの豊富な情報から金融政策の動向を分析し、ポジションをとっています。
今回はそんな彼らが見るもので、我々個人投資家がアクセスできる非常に有益なツールを紹介していきたいと思います。
Fed Statement Trackerで声明文の変化をチェック
これはFOMCの声明文が過去と今回でどのように変わったかを見るツールです。
Fed Statement Tracker Embed - The Wall Street Journal
こちらのページを開くと現時点では以下のような表記がございます。
Job gains have
moderated but havebeen solid, on average, since the beginning of the year, and the unemployment rate has declined.
例えばこれを見ると前回分では「雇用市場は緩やかながらもしっかりしており」という一文が、今回は「雇用市場はしっかりしており」と「緩やか」という単語が削除されております。このことからFRB(米連邦準備制度理事会)は、アメリカの雇用市場に自信を強めていることが分かります。
FOMCに限らず声明文は、「前回と比べてどうなったのか」という箇所が一番重要であり、そこから金融政策の動向を予想していく形となります。
CME Fed Watchツールで金利変更の織り込み具合をチェック
米国の金融政策は多くの主要な中央銀行と同じく、政策金利というもので金融政策の舵取りを行っております。
政策金利が何を指すのかは国によって異なりますが、米国はFFレート(Federal Fund レート)と呼ばれる短期金利をどのくらいの水準で維持するかということを政策の基本に掲げております。
そして今回のツールは今後そのアメリカの政策金利がどうなっていくと予想しているかを、金利先物から計算してくれるというものになります。
計算方法に関しては、こちらのページに詳細があるので割愛しますが、金利先物がどういったものかだけは簡単に紹介したいと思います。
金利先物とは、文字通り金利の先物になります。つまり将来の金利を取引するものとなります。一般的に「100 - 金利先物の価格」が予想される金利(%)の水準となります。
つまり99.25で取引をされていれば、100-99.25で0.75%で取引がされていることになります。
先ほども申し上げましたように金利先物は将来の金利の取引となりますので、ここれ取引されている情報を元に、マーケットでは将来の金利水準をどのように考えられているかということを推察することができます。
まとめ
これらは実際に証券会社さんのレポートにも出てくるようなプロ向けの情報でもあります。ただ以前と異なり、個人投資家と機関投資家の情報格差というものは非常に狭くなってきていると思います。
ぜひプロも見る情報を我々も研究し、マーケットの分析に役立てていければと思います。